出版社内容情報
黒人に襲われ車を奪われたと訴える白人女性。後部座席には幼い息子をのせたまま車は闇へと消えた。そして事件は意外な展開をみせる
内容説明
ニュージャージー州デンプシー。うだるような夜の熱気のなか、ふらふらと病院にあらわれた白人女性がカージャックの被害を訴えた。屈強な黒人に襲われ、車を奪われた―しかも後部座席に彼女の幼い息子を乗せたまま車は闇に消えたと。人種間の緊張をはらんだまま、事件をめぐるマスコミの報道は過熱し、捜査は難航する…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mejiro
7
カージャックに遭い負傷した白人女性が犯人は黒人男性だと証言したことから、複雑な物語が幕を開ける。現場はアフリカ系住民が多く住む団地。そして奪われた車には被害者の幼い子供が乗っていた。団地の閉鎖で緊張が高まる中、老練な黒人刑事は事件を追う。呆然としたままの被害者。住民、警察、マスコミ、行方不明の子供を探す民間団体が刑事の捜査に割りこみ、人種問題が立ちはだかる。実際の事件を基にした小説。話の道筋をつかむまで時間がかかった。2015/04/05
ゴリゾウ
1
白石朗 訳/ニュージャージー州デンプシー。うだるような夜の熱気のなか、ふらふらと病院にあらわれた白人女性がカージャックの被害を訴えた。屈強な黒人に襲われ、車を奪われた-しかも後部座席に彼女の幼い息子を乗せたまま車は闇に消えたと。人種間の緊張をはらみ、捜査は難航。(出版社/著者からの内容紹介) (上巻) #1648-12001/01/10
こみっく
1
カージャックされた車の中に4歳の子供が。白人女性ブレンダの訴えに、住人のほとんどを黒人が占める現場の団地は監視下に置かれる。あいまいなブレンダの供述を半ば疑いながら、喘息の発作を抱えつつ捜査をおこなう黒人刑事ロレンゾと、執拗に事件を追い、ブレンダとの接近に成功した記者ジェシーの視点が交互に描かれる。まるで映画を見ているように場面場面が浮かぶ作者の描写力がすごい。2019/08/19
midokame
0
★★★