内容説明
繁栄の世紀、戦争と革命の世紀、科学・技術の世紀、新しい芸術と文化の花ひらいた世紀、欲望の世紀…。私たちにとって、20世紀はどのような時代だったのか?文壇、論壇、画壇、学界、政界、財界、法曹界、芸能界、スポーツ界など、あらゆる分野を網羅した369人が、体験にもとづき、激動の時代に生きた証しを書き記す。
目次
20世紀に想う―見つめなおそう私たちの20世紀(林健太郎―「二十世紀」への感想;柳田邦男―「負の遺産」と再生の道 ほか)
私たちが生きた20世紀part1―20世紀とはどのような時代だったのか?(石原慎太郎―あの敗戦の意味;多田富雄―二十世紀科学の波紋 ほか)
20世紀再発見part1―20世紀の多様さ、豊かさ、新しさ(佐伯彰一・徳岡孝夫・半藤一利―20世紀世界を動かした人々)
私たちが生きた20世紀part2(河盛好蔵―日露戦争の思い出;住田正二―二十世紀ありがとう二十一世紀ごめんなさい ほか)
私の戦争体験―戦争の世紀、20世紀。九死に一生を得た体験(平山郁夫―広島の被爆体験;水木しげる―ビンタ ほか)
私たちが生きた20世紀part3(日野原重明―私と歴史的事件との遭遇;黒岩重吾―ただ茫然 ほか)
20世紀再発見part2(野田宣雄・山崎正和・米本昌平―20世紀世界を変えた事件)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旗本多忙
17
上巻は200人からのあらゆる分野の著名人が、自分の生きた20世紀について一言語っている。多田博士の言うことしかり。科学の発見は確かに凄いが、後戻りができないなら行く先は破滅しかないだろうな。野茂が都市対抗野球に出場したのが野球人生で一番嬉しかったとか、平山画伯の戦争体験・・・などなど必読の価値あり。多くの体験談と経験談で時代がよく分かる。2018/11/30
夕陽に別れを告げて
1
8月15日を挟む時期に読んだ。評論家、作家、政治家、スポーツ選手、俳優など様々なジャンルから各人2〜3ページ程度の短文集。ジャンルも信条もバラバラで、よくもこれだけ集めたなという数百人の寄稿を通じて、自分がごく一部しか知らないこの世紀の巨像が見えてくる気がする。世紀末の当時ではなく、今読めば尚更。2022/09/21