出版社内容情報
食べることは性欲とも好奇心とも無縁ではなく、そもそも猥雑で滑稽なもの。"食"の快楽と恐怖を描いた傑作を集めたアンソロジー
内容説明
物を食べることには大いなる神秘と驚異がひそんでいる。性欲とも好奇心とも無縁ではなく、そもそも猥雑で滑稽なものではないのか。荷風、百〓、向田邦子、筒井康隆など、“食”にまつわる不安と喜び、恐怖と快楽を余すところなく描いた傑作の数々を収録したアンソロジー。
目次
シャンパンの泡(堀口大学)
餓鬼道肴蔬目録(内田百〓)
食在広州 食は広州に在り(邱永漢)
食い地獄(赤瀬川原平)
牛鍋(森鴎外)
人喰人種(筒井康隆)
食人鬼(小泉八雲)
ビスケット(森茉莉)
お八つの時間(向田邦子)
ニュー・ヨークの焼豆腐(福田恆存)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kamome555
2
充実してたせいか(あるいは春だからか)やたら読むのに時間かかりました。食べるがテーマとはいえ、人喰い人種の話は怖かった…。生前の夫が枇杷を食べるひとコマを切り取った話も良かった。食べることを楽しめる幸福について考えさせられた。2014/05/03
かりかり
1
☆☆☆☆ 再読 出口 食い地獄2017/01/01
なおう
1
すごく贅沢なアンソロジー。岡本かの子が素晴らしかった。2010/05/02
keroppi
0
本棚から発掘した本で、ほかの本を読む合間に、つまみ食いした。食べることは、実に面白い。2014/09/20
陸
0
詩・エッセイ・物語などの食にまつわる小品を集めてある。水木先生のみマンガ。2014/08/24