出版社内容情報
夏目漱石、芥川龍之介、谷崎潤一郎、太宰治、川端康成etc。日本文学史上の作家たちを、関係の深かったひとびとが描くエピソード集
内容説明
夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、谷崎潤一郎、川端康成、宇野千代、室生犀生…。日本文学史上に輝く作家たちの日常を、その妻や子、交流の深かった作家たちななど、豪華執筆陣が想い出をこめて描くエピソード集。作家のもつさまざまな素顔が明かされる。家庭人として、隣人として、友として、そのとき作家は生きていた。
目次
1 作家が描く作家の肖像(三鷹下連雀・太宰治;隣りの“伯父さん”と私―人間・川端康成;長篇小説の鬼―小説・高橋和巳;室生犀星の大きな愛;宇野千代言行録;憂国の詩人・三好達治)
2 家族が描く作家の肖像(夏目漱石の「猫」の娘;父龍之介の映像;坂口安吾と「青鬼の褌を洗う女」;貧乏詩人の妻といわれて)
3 師弟が描く作家の肖像(太宰治のこと;鬼の面―谷崎潤一郎のグリンプス;枯野の人・宇野浩二)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shinano
16
萩原朔太郎の娘が思いおこす室生犀星と父萩原朔太郎との親交がいいものだ。犀星の朔太郎の娘への可愛がり方心遣いにもいいものを感じる。 この本で懐古される作家たちの中に、知ってはいたがぼくがまだ著作をまだ読んでいない作家がいるのだが、人間として疑う(嫌いになる)作家がいる。坂口安吾、これはヒドイね。作品と作家にはイコールとはいわないが、だいだいにおいて、ニアリーイコールであることを思うと、彼の作品を読むのに理由がいるなあ。興味本位怖い物見たさじゃないものが。2018/09/24
留々家
0
一番インパクトがあったのは安吾の章。心中するという話だったのに、安吾自身は薬を飲んでも死なない気でいて、「今日は女房を死なせてやる日でねえ!」と言う。笑ってしまうほど壮絶で、すげえドラッグ小説だと思う。他に面白かったのは太宰治、川端康成、高橋和巳、室生犀星2016/06/20
悸村成一
0
確か再読だった。 292016/02/10
のの
0
三千代さんが淡々と記す修羅が壮絶。なれそめあたりの安吾さんはすごく好みです(?)2011/05/30
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