出版社内容情報
平清盛は子煩悩な父親、織田信長は妻の実家の財力をフル活用した夫。古代から現代に至る日本の亭主像を描く歴史エッセイの秀作!
内容説明
栄華を極めた平清盛はじつは子煩悩で娘のお産にオロオロ、天才的な英雄といわれる織田信長の「天下取り」の決め手は妻の実家の財産だった、毛利の三本の矢で有名な毛利元就はたいへんな愛妻家、「本能寺の変」の明智光秀は妻想いのマジメ人間…古代から近代までの歴史上の有名人五十人の素顔に、“にっぽんの亭主像”をみる。
目次
万葉から王朝まで
源平から室町まで
戦国乱世
江戸三百年
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
21
様々な歴史上の人物が出てきたけど、夫として父としての姿にスポットライトをあてて記されていて興味深かった。2022/06/08
ミナ
7
中学生のときには気づかなかったけど、永井路子さんは明治時代がお嫌いなのね。戦争を経験された世代は当時美化されたものが受け付けないのかな?彼女を愛読していた私も少なからず影響は受けていたように思う。あと、女性差別というか男尊女卑にすごく反応されている。物申したくなる時代だったのだなぁと。今は逆に男性の肩身が狭くなっているようにも思う。いろいろな意味で時代を反映した作品だった。2021/12/16
りゅっく
1
歴女ルーツとなった大好きな永井路子の新刊。なんとなく他で読んだなあと思うものもありながらもこの手の軽めの作品は何も考えずに宙をさまよえ、楽しめるのです1995/02/01