出版社内容情報
歴史につきものの伝説は時に誤解を産む。古代から江戸期まで、日本史の"常識"にひそむ意外な真実をえぐり出した味わい深い随想集
内容説明
歴史につきものの「伝説」は、思いがけない真実を伝えてくれるが、半面強烈な毒を含んでいることもある。春日局は秀忠夫人おごうと対立したか?新井白石は名政治家か?義経は悲劇の英雄か?古代から江戸時代まで、日本史の“常識”にひそむ嘘を暴き、意外な真実をえぐり出した味わいぶかいエッセイ。定評ある永井意外史。
目次
異議あり近世史(異議あり!春日局;千姫の大坂城脱出;伊達騒動周辺;新井白石は名政治家か;維新史をにらむ)
異議あり中世史(義経は悲劇の英雄か;鎌倉幕府の将軍は無力だったか;もう1人の主役・光厳天皇;今川義元は凡将か)
異議あり古代史(古代―そのうさんくささの魅力;万葉の女王と壬申の乱;長屋王邸はほんとに「長屋王邸」か;知られざる大仏;絵巻物と政治裁判)