文春文庫<br> 異議あり日本史

文春文庫
異議あり日本史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784167200268
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

歴史につきものの伝説は時に誤解を産む。古代から江戸期まで、日本史の"常識"にひそむ意外な真実をえぐり出した味わい深い随想集

内容説明

歴史につきものの「伝説」は、思いがけない真実を伝えてくれるが、半面強烈な毒を含んでいることもある。春日局は秀忠夫人おごうと対立したか?新井白石は名政治家か?義経は悲劇の英雄か?古代から江戸時代まで、日本史の“常識”にひそむ嘘を暴き、意外な真実をえぐり出した味わいぶかいエッセイ。定評ある永井意外史。

目次

異議あり近世史(異議あり!春日局;千姫の大坂城脱出;伊達騒動周辺;新井白石は名政治家か;維新史をにらむ)
異議あり中世史(義経は悲劇の英雄か;鎌倉幕府の将軍は無力だったか;もう1人の主役・光厳天皇;今川義元は凡将か)
異議あり古代史(古代―そのうさんくささの魅力;万葉の女王と壬申の乱;長屋王邸はほんとに「長屋王邸」か;知られざる大仏;絵巻物と政治裁判)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

31
○当時の通説と違う自分の考えを述べています。多くは小説で書かれている話なので、書くために調べて自分の考えを確立したのか、このような考えがあるので書いたのかどちらだろうと思いました。新撰組や義経、今川義元への評価は良かったです。2023/01/09

なお

26
歴史を色々な角度からみていると、違った場面が表れる事もある。じっくり歴史に携わった永井氏だからこそ書ける一冊と思う。2019/12/12

こぽぞう☆

15
古本購入。面白いけど、永井氏が戦前教育を受けた人物であり、この本が30年前のものだと感じずにはいられない。「美貌の女帝」を読んでいたので、長屋王のところが面白かった。伊達騒動のところで「偉い人ほど収入を少なくしろ」には断固反対!優秀な人材が偉くなろうとするモチベーション下げるし、公務員の報酬を減らすと賄賂が横行するのは世界中に枚挙に暇がない。2019/04/29

とも

13
初読、永井路子先生。日本史、歴史に疎い自分にはすごくハードルの高い一冊で、それでも砕けた文章で日本史に疎い自分でもかろうじて置き去りにされず読み切る事ができたかと。 調べてみると今年お亡くなりになられた様で、お亡くなりになられた年にこの本に出会えた事は何かの御縁かなぁと。 歴史の事は分からないなりにも幕末の動乱は嫌いじゃなく、幕末の一時代を彩った新撰組をただの人殺し集団、思想も何もない時代音痴の集団と手厳しくこき下ろされてた事はショックやった。 歴史についてもう少し勉強せなな。 2023/08/03

ミナ

6
永井先生の作品とは中学生の頃に出会い、歴史とはこう読み解くものかと歴史の面白さを教えて頂き、歴史好きに拍車をかけ、歴史に携わる職に就きたいと思った。物凄く久しぶりに再読し、多角的な視点から柔軟に歴史と向き合い考察する楽しさに触れ初心に返らせてもらった。やっぱり歴史は面白い! ただ永井先生がかなりきつく維新史については仰っていたけど、何と仰られようとも新撰組好きは変わらない。2016/10/16

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