内容説明
一筋縄でいかない難物、おでんの袋もの。内部にたくさんの厄介者を抱え込んだ、このずっしり重くて熱い物体を、どう攻略するか!?また、華やかなおせちの重箱のなかで、唯一陰気でむさくるしい、ゴマメの存在意義を問う。駝鳥を食べ落雁をかじり、カミカツの幸せを噛み締め…ショージ君の好奇心は大全開。
目次
落雁をかじる
一八〇円ラーメン出現す
栗で悶悶栗蒸し羊羹
タッパのフタいずこ
海苔のお仕事
「魚すき」の真相
ホテルで鯛を釣る
難物、おでんの袋もの
果物の丸かじり
駝鳥を食べる〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文藝春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アズル
18
BSE問題での牛丼ならぬ豚丼の登場や、恵方巻きの全国展開など、タイムリーな話題も程よく入って、安定の面白さです。解説の絲山秋子さんの「つまんないヒトと付き合ってしまった、と自戒する気持ち」、という一文が妙に胸に刺さりました。2014/09/07
退院した雨巫女。
10
《私-蔵書》当時と物価が違うんだとあらためて思った。ラーメンや牛丼そんな値段じゃ食べられない。2025/04/07
かわちゃん
8
東海林さんの丸かじりシリーズ読んでなかったんですよね。これだけ書き続けられたのもすごいことです。おでん食べたい。2020/12/30
ayunami
5
初の丸かじりシリーズ。おでんと嬉しそうなおじさんが書かれた表紙に微妙に恥ずかしさを覚えながらも電車で読みました。軽く読めてくすっと笑えてすごく面白かった!海苔の仕事とか「海苔の最大の働き口はおにぎりである」その視点でまじめに考えたことは無かったってやつがいっぱいあった。10年以上前のだから微妙に時代を感じるところも面白い。2022/10/06
29℃
5
おでんの丸かじり24を読んだ。これって2000年代に書かれたものなんだ・・・文章は昭和の香りがぷんぷん。昭和のおじさんの面白い話・・かな。マンガより楽しいかも。海苔の地位役割の部分はけっこう好き。食べ物って身近なだけにいろんな考察ができるものだ。2011/10/03