出版社内容情報
神田界隈で女の行方知れずが続く。神かくしはとかく色恋の平仄あわせに使われるというが……東吾の勘がまたも冴える。表題作他七篇
内容説明
ふらりと橋の袂から出て冷た若い娘は数日間の記憶を失っていた。名主の娘、水油問屋の娘、煙草問屋の女房、筆屋の娘と神田界隈で神かくしが続出するが、これは事件か、色恋の平仄あわせか。表題作ほか「梅若塚に雨が降る」「みずすまし」など粒ぞろいの七篇を収録。大川端の御宿『かわせみ』を幕台に繰広げられる人情捕物帳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陽
15
バイク買ったせいで、通勤がバイクになったせいで、読書時間が大幅に減った。この本読み終えるのに15日かかった。それでなくとも、時代物は苦手で、推理物はとんでもなく現代と違い、浅くて読んでいてつらい。2019/01/12
椿
6
再読。御宿かわせみシリーズ第14作。もやもやしていて事件になっていないようなのもあったなぁ。「麻生家の正月」で花世が生まれたのが、ひたすらめでたいよ〜。2014/12/11
yuzi
2
14巻。江戸の終わりともなると、「昔はこんなじゃなかったのに」的な話も多いのね。昔はこんなに女が外を出歩くことはなかった。昔は心中でもしたものだった。などなど。どの時代も「今の若者は…」ってなるんですねぇ。面白い。そんな話が多かった。「麻生家の正月」では宗太郎さんの子煩悩っぷりがいい。時代を先駆けた育メンですね。2012/11/26
彩乃
1
花世ちゃん誕生の巻。宗太郎さんの親バカっぷりが見ていてほほえましい。現代でもあそこまで出来る男はそうそういないぞー。2010/12/01
あさみ
0
★★★☆☆2016/09/21