出版社内容情報
閻魔堂で娘が晴着を切られ、数日後、堀留小町が殺された。ご存知「かわせみ」の面々が賑やかにおくる人情捕物帳。表題作ほか七篇
内容説明
浅草寺の境内で娘が晴着を切られ怪我をした。数日後、一緒に閻魔まいりに行った堀留小町が殺される。―表題作ほか七篇。柳橋の旅籠「かわせみ」に持ち込まれる事件の数々に、女主人のるいと年下の恋人で神道無念流の遣い手・神林東吾、親友の八丁堀同心・畝源三郎らが明るく立ち向かう。江戸情緒あふれる人情捕物帳シリーズ。
目次
蛍沢の怨霊
金魚の怪
露月町・白菊蕎麦
源三郎祝言
橋づくし
星の降る夜
閻魔まいり
蜘蛛の糸
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビグ
12
シリーズ10作目。読み慣れたせいもありこのシリーズを読むとホッと落ち着く感。突然の源三郎の祝言にはびっくり。るいと東吾は焦るかと思いきやいつも通りの御宿かわせみ。捕物の他、失恋話、怪奇現象と内容は多彩。じんわり追いかけます。2022/04/03
椿
4
再読。源三郎の祝言が嬉しい。好きな人と一緒になれてよかったよ〜。二人の仲を、東吾は全く気付かなかったのね。「蜘蛛の糸」は、タイミングが合わなくて切ない話だったよ。2014/11/05
彩乃
2
源三郎さん祝言の話が載っている本。幸せな結婚が出来てほんと良かった。でもこれ読んだ後で「新かわせみ」を読むとかなり切ない・・・。2010/11/10
山羊
1
何といっても源三郎祝言が良かった。堅物の源さんの嫁取りはファンにとって、我が事の様に嬉しいのではないだろうか。何度も読み返したくなる幸せな10巻だった。2013/07/21
yuzi
1
源さんがついに!いやぁ。よかったよかった。それにしても文章からも溢れんばかりだった二人の恋心、に幼馴染の東吾さんが全く気付かないなんて意外。通之進さま流石。「蜘蛛の糸」いつの時代も大企業って。この巻は怨霊だの怪だの狐憑きだのオドロオドロシイのが多かった。でも「橋づくし」はさわやかな話だった。2012/05/22
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- 和書
- 午後の死 角川文庫