出版社内容情報
いつの世も権力と金と女はつきもの…犬を連れた謎の美女をめぐる奇怪な事件に関わりを持った馬金が、幕付黒幕の金脈をついに暴くに到る"へんこつ"と作家魂を描く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すぎやん
4
平岩弓枝が描く曲亭馬琴。ある者は蔑みから、ある者は敬愛を込めて、彼を「へんこつ」と呼びます。偏屈で反骨だから「へんこつ」。いつから定着したのか不思議ですが、馬琴といえば、やっぱりこのイメージです。/物語は、雨降る晩に、馬琴が、白い大きな犬を連れた若い美女とすれ違う場面から幕を開けます。八犬伝の八房と伏姫を思わせる犬と女。定町廻り同心・犬塚新吾の読みでは、その犬と女が、同じ晩に近くで起きた殺人事件と関わっているようで……。2024/02/09
かっぱ
4
へんこつ老人こと、滝沢馬琴が主人公の物語。「南総里見八犬伝」を読みたくなる。下巻がネットで品薄なので、図書館にて予約。2013/03/08
yomomo
1
読書メーターの登録数が少ないので期待してなかったがおもしろかった。登録数は面白さには比例してないようだ。2021/07/19
沼田のに
1
滝沢馬琴が懇意の同心と色ボケ欲ボクの幕府の実力者&豪商相手の捕り物の話。この本ルビが少ない。「解(げ)せない」「忝(かたじけな〉い」とあるのに「磊落」「閨縁」はルビがない。1986年初刷りだとこんなだったのかな。平岩弓枝の「南総里見八犬伝」を読み終わったばかりなので取っ付き易かったせいもあるが面白い。助平な話を人間の性として非情に真面目に向き合い書いている。流石である。いやらし系の俺は感服つかまつってしまった。9/102014/05/27
nya_yu
1
里美八犬伝が読みたくなる2009/06/29
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