出版社内容情報
初恋の人とはついに結ばれず、実の子とは生き別れ、他人の子を我が子として育てさせられる受身の女、正直と優しさ故に望まざる波瀾の人生……女の幸せを問う長篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanlay
3
うーん、あまりにも主人公の男運と結婚運のなさ、悪く言えば主体性のなさなどにモヤっとした箇所もあるんだけど、それ以上に彼女が健気で働き者と言うのが、この作品を不快な感じにさせないのかな?と。2019/03/03
あひる
2
今、平岩さんにハマっています。2015/04/06
merara
1
すごくよかった。壮絶な人生なんだけど、不幸とか思わないのは、千加子の明るさとまっすぐさなのかな。働き者で欲がなくて。こんなふうには生きられないなぁ。最後は少し報われた感もあってほっとした。2014/03/12
彗
1
面白かった。千加子の女の半生がシンプルに描かれている。けなげで素朴で一生懸命な彼女に、たくさんの男達が恋心を抱くも、なかなか幸せになれない。平岩弓枝の作品が好きな人には、きっと読んで損はない作品。2010/11/29
anri0912
0
なんとまぁ、男運のない女性なんでしょう。 それでもどこか清々しい感じがする小説でした。 わらびから糸が紡げると言うことにビックリ。2014/12/19