文春文庫<br> やりにくい女房―エッセイベストセレクション〈2〉

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文春文庫
やりにくい女房―エッセイベストセレクション〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167153489
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

醜女と美人の収支は? 働き盛りと女盛りの関係、妻が病気の時の男は。相も変わらず赤裸々であたたかな傑作ベストエッセイ第2弾!

内容説明

「昔の女房というものは、いつでも男のいうたときに寝てくれとった」「といいますと」「男とオナゴはいつもいがみ合い、ケンカしてる方がええのです」「どうしてですか」カモカのおっちゃんとおせいさんが今宵も酒を片手に語り合う、旦那と女房のオツな関係、ブスと美人の人生収支。傑作エッセイ集第二弾。

目次

やりにくい女房
エラい女房
女のトイレ
腹立ちまぎれ
野球オンチ
男のあと始末
おタカラ
説諭
格言は悪の根源
黒いセーター〔ほか〕

著者等紹介

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年大阪生。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者。03年「姥ざかり 花の旅笠‐小田宅子の『東路日記』」で蓮如賞受章。「田辺聖子全集」(全24巻・別巻1)により、06年度朝日賞を受賞。08年文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

79
面白かったです。カモカのおっちゃんとおせいさんがお酒片手に語りあっている様子が想像できます。女房と旦那のオツな関係が愛おしい。おせいさん、おっちゃんのことが大好きなんですね。おっちゃんもおせいさんを好ましく思ってる。夫婦ならではのやりとりが楽しいです。2016/05/26

佐々陽太朗(K.Tsubota)

64
おもしろさの要素としてカモカのおっちゃんの存在が大きい。おっちゃんとおせいさんの掛け合い漫才のような語りは、関西文化の粋とも言える。乙な肴で酒を吞みながらの雑談。時にそれはじゃれ合いであり、ある時は男と女の舌戦でもある。意見の違いにもけっして険悪になることなく軽く受け流すあたり、大人の男女、それも深く繋がっている二人の情調がほほえましい。言葉にせずともお互いを思いやりリスペクトしていることがにじみ出ている。2022/08/10

しょうじ

2
作中で筆者が「結婚は女が男を尊敬してないと破綻する」ような信条が書かれていた。筆者はとても上手にカモカのおっちゃんを尊敬する。慇懃ではなくそれとなく尊敬した目線で文章を奏でる。お話の上手と言われる人は、周囲を尊敬し、一歩下がった位置から目線からお話を作るのだなと思う。尊敬を表しているけれどおもねらない。自然、話の相手も作者を慈しみ、尊敬に胡坐をかかず好ましい距離と位置関係で話が転がる。桂枝雀の落語もこんな感じだったような気がする。筆者が文章という芸で名を成した姿勢に感嘆し、クスクス笑いなら読了。2022/07/23

きみさん

1
20年くらい前の単行本数冊をまとめたエッセー集。当時、こんなことがあったな~という古~い記憶が・・・。長編にはないお手軽さと、カモカのおっちゃんとの掛け合いの面白さが楽しめる、貴重な1冊2013/11/20

Miho Haruke

1
週刊文春の人気エッセイ「女の長風呂」の選り抜きを、「女は太もも」「主婦の休暇」と共に再々文庫本化したもの。どれも40年近く前に書かれたとは思えぬ「私がいちばんきらいな標語は『生めよ殖やせよ』」「正直のところ、セクシュアルな酩酊を与えられるのは、朝鮮人の男に多い」「カッコよさというのは、あと始末なしのところに生まれる」「(国民栄誉賞は)政府の人気とり」「いまにテレビ拷問というのができて…」「朝日新聞は、戦時中の記事、毎日より勇ましゅうて派手で威勢よかった」「我々はもっと原発について勉強すべきではないのか」。2013/06/07

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