出版社内容情報
あらゆる題材を俎上にのせて、時に鋭く、時にやんわりと料理し、幅広い読者の支持を得て十五年、「週刊文春」連載最後のエッセイ
内容説明
あらゆる題材を俎上にのせて、時に鋭く、時にやんわりと料理し、ユーモアに富んで幅広い読者の支持を得た、週刊文春連載「女の長風呂」シリーズ完結篇。
目次
わが平和賞
よそのマイク
火宅の女
天神祭で夏はゆく
神サンのヒイキ
ケーキの上のサクランボ
思うことなき
円地先生のこと
シルバー・ライフ
平和のシンボル
男の化粧
悪女
オジサンとオバサンの違い
日本はエエとこか?〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
86
安定した面白さがあります。様々な話題を鋭くやんわりと語る口調にはまりますね。このユーモアが多くの人の心を捉えたのだと思います。シリーズ15冊出ているようですが、全て読んだか曖昧なのが正直なところ。でも毎回楽しく読んでいたので、このエッセイがシリーズ最後だと思うと寂しい気持ちになりました。2017/05/18
優希
82
あらゆる話題を鋭かったりやわらかかったりしながら語り尽くしています。どんな題材でもユーモアに変えてしまうのがおせいさんらしいと思わされました。これが最後なので、『女の長風呂』シリーズ15冊全巻読みたくなります。2019/04/12
オイコラ
2
オトコは、オンナは、という話には、にやにやしたり、フーンと思ったり、さらにはその「フーン」にハテナをつけたりしながら読んだ。言葉が綺麗で読みやすいし、その語彙も表現も豊富。「あらまほしき姿」とか、この方(あるいはカモカのおっちゃん)が使うと違和感なく、含まれたニュアンスもあってそういうところが面白さにつながっている。ちょっと、古さを感じさせる視点もありつつ、でも今でもこういうのあるなあ、とも思う。2020/07/23