出版社内容情報
少年の日に体験した恐怖の正体は何だったのか? 二十七年後、引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決する七人
内容説明
少年の日に体験した恐怖の正体は。二十七年後、故郷の町でIT(それ)と対決する七人。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
183
少年時代は忘れ得ぬ思い出がいっぱい。良い事も忘れたい悪い事も全て。本書は自分のそんな昔の記憶を折に触れ思い出させてくれ、そしてその都度私は身悶えする。羞恥心と未熟さを伴いながら。28年前の悪夢との対峙する本書は単に町を恐怖に陥れた怪物の対決のみならず、過去の自分と忌まわしい記憶との対峙でもある。そして自問するのだ。あの時の自分から少しは変わったのか、と。故郷に戻ることは過去に囚われることでもある。但し過去は全て忌まわしい物ばかりではない。その時にしか得られない体験や友達が出来、それもまた唯一無二なのだ。2019/06/09
散文の詞
155
主な登場人物が7人です。 第一部で、それぞれの人物について書かれますが、まだまだ全然怖くありません。 それぞれの人物の紹介とでも言うような話で、ここに書かれているのが、伏線になっているのなら、読んだかいがあるのですが…。 と、いうか、これだけの登場人物なら、長編になるだろうな。 で、第二部は、過去にこの7人がどう知り合ったとか、ピエロがちょっとだけでてきます。 次の巻で、多少は怖くなったらいいんだけどな。 2021/02/03
KAZOO
132
映画を見てしまったので再度読み始めました。映画は第1章ということで、子供時代でとりあえず終わっていて「スタンド・バイ・ミー」のような印象を受けました。映画としてはかなりいい感じでした。この原作は1冊目では、全体の流れのような感じで書かれていて本来的な話にはあまり入ってきていません。ただキング本来の特徴がかなり現れている気がしました。全体を再読するにはかなり時間がかかりそうな感じです。映画は続編が出るのでしょうかね。2017/11/25
nobby
110
“It(あいつ)”と表される恐怖の存在、序盤からもうピエロが登場してペニーワイズ名乗る様に驚く。風船と一緒にふわふわ浮かぶとか、逆に引きずり込まれる、雨水管や排水管などから声を聴かせ姿を見せながら嵐や運河など轟く水へ導く狂気…「ひとつの都市ぜんたいが、もののけに取り憑かれる(ホーンテッド)」あのサイクルと呼ばれる26~27年ごとに起こる惨劇模様。故郷デリーから離れて暮らす6人にかけられた一本の電話。そこから掘り起こされる幼き頃の恐怖と約束。時系列入り混じる事柄の整理に苦戦しながらも、まず2巻へ先を急ごう!2019/12/31
nuit@積読消化中
90
<再読>ドラマ『キャッスルロック』を観たら、キング再読祭りがしたくなりました。今年はゆるりと一人キング祭りを進めよう。2巻目へ。2019/04/23