出版社内容情報
うす汚ない雑種の駄犬が、あれよあれよという間に、みごとな才能を発揮しはじめた。読みはじめたら笑いのとまらない数々の珍妙なできごとを、カナダの広大な自然を背景に、思い出として語る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
55
文春文庫で1975年刊行。この頃の文春文庫は「いたずらの天才」等、海外のユーモアエッセイを連続して刊行しており、そのうちの一冊。
紫羊
35
私の永久保存本の一冊です。ふと思い立って30年ぶりに再読してみました。唐突に奪い去られ、二度と戻ることのない愛しいものへの哀惜…この本を手元に置き続けたいと思った30年前の自分に感謝です。2017/03/13
ぜんこう
19
読メで「人間になりたかった猫」という題名を見て、この本を思い出し、図書館で借りました。学生時代以来なので約40年ぶりの再読。駄犬のマットがカナダの大自然の中で犬らしからぬ活躍(?)をするちょっと笑える話。作者の父親もマット以上に普通じゃないし。最後はどうしても悲しい別れになるけど、楽しい話でした。 ただ、古い文庫本なので文字の小ささに苦労しました。(読メでは「no image」になっていますがAmazonではマットの素敵な表紙イラストが見られます)2016/03/21
洋書好きな読書モンガー
18
本棚から。カナダ中西部に移り住んだ8歳の少年と両親と子犬の約10年のドタバタ喜劇。表紙と挿絵がやなせたかしさんというのも見逃せない。私のウチも父が私が小学生だった時代まで狩猟免許を持っていて小さい時から中学を卒業して遠くの学校へ行くまで家にはいつも3〜4頭の猟犬が居た。凄く親近感が湧く本だ。お母さんのお父さんの操縦術と犬の名前mutt(駄犬)に恥じない振舞いが可笑しい。セッターもポインターも飼っていたけど、表紙の絵は長毛のセッターにポインターの大きな斑が付いてるみたい。読書の秋、笑いたい人にお薦めの本。2024/11/17
井戸端アンジェリか
14
シーズンになるとオレンジ色のベストを着て趣味で鉄砲を撃つ奴を軽蔑しているし、生き物を飼ったらどんな理由があろうと最後までしっかり責任を持てよと思っているので、読んでいて時々イラッとした。でもね~、マットはお利口でキュート、2羽のフクロウは最高、母は大らか父は愛すべき冒険家、笑わせてもらったりホロリとさせられたり今回は多少のイラッに眼をつぶる事とします。 表紙と挿絵がアンパンマンのおじさん作画でイメージにピッタリです。 猫派の方にはイラッどころじゃないので絶対におススメ出来ません。2015/04/26