文春文庫<br> 犬になりたくなかった犬

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文春文庫
犬になりたくなかった犬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167148010
  • NDC分類 936

出版社内容情報

うす汚ない雑種の駄犬が、あれよあれよという間に、みごとな才能を発揮しはじめた。読みはじめたら笑いのとまらない数々の珍妙なできごとを、カナダの広大な自然を背景に、思い出として語る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

52
文春文庫で1975年刊行。この頃の文春文庫は「いたずらの天才」等、海外のユーモアエッセイを連続して刊行しており、そのうちの一冊。

紫羊

33
私の永久保存本の一冊です。ふと思い立って30年ぶりに再読してみました。唐突に奪い去られ、二度と戻ることのない愛しいものへの哀惜…この本を手元に置き続けたいと思った30年前の自分に感謝です。2017/03/13

ぜんこう

19
読メで「人間になりたかった猫」という題名を見て、この本を思い出し、図書館で借りました。学生時代以来なので約40年ぶりの再読。駄犬のマットがカナダの大自然の中で犬らしからぬ活躍(?)をするちょっと笑える話。作者の父親もマット以上に普通じゃないし。最後はどうしても悲しい別れになるけど、楽しい話でした。 ただ、古い文庫本なので文字の小ささに苦労しました。(読メでは「no image」になっていますがAmazonではマットの素敵な表紙イラストが見られます)2016/03/21

井戸端アンジェリか

14
シーズンになるとオレンジ色のベストを着て趣味で鉄砲を撃つ奴を軽蔑しているし、生き物を飼ったらどんな理由があろうと最後までしっかり責任を持てよと思っているので、読んでいて時々イラッとした。でもね~、マットはお利口でキュート、2羽のフクロウは最高、母は大らか父は愛すべき冒険家、笑わせてもらったりホロリとさせられたり今回は多少のイラッに眼をつぶる事とします。 表紙と挿絵がアンパンマンのおじさん作画でイメージにピッタリです。  猫派の方にはイラッどころじゃないので絶対におススメ出来ません。2015/04/26

鐵太郎

7
マットと名づけられたなんの芸もできない変な犬がうちに来てからの、ユーモアにあふれた騒動記です。永遠に続くのがおとぎ話ですが、現実は現実、漱石の猫は唐突に死んでしまいますが、このマットもある日去っていきます。それと同時に、明るかった少年時代が終わったと作者は言って筆を止めます。単なるユーモア小説と言うにはちょっと骨太の、作者の少年時代のスケッチです。2006/06/10

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