出版社内容情報
"白い巨塔"といわれる大学医学部の中で翻弄される助教授の哀歓を描く「失われた椅子」を始め、「死絵三面相」「タコ」「ムラ気馬」など脂の乗りきった傑作六篇の作品集
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
32
地元なので事件の事を何となく知っていた様にも思うのですが「日本初の心臓移植」を題材に渡辺淳一さん(事件当時同病院に勤務医)が書いた小説、出版当時(約40年前)にたまたま手にしたと記憶します。本編でも小樽近郊の海水浴場で水死した青年がドナーとなる所からはじまりますが、施術の必然性や様々な承認承諾を曖昧に医師の達成欲のみで進んで行った感じで、結果的に移植施術の嫌悪が国内施術の遅滞を生む出来事になりました。
マ・クベ
2
短編集だけあって、内容がすべて薄かった!もっと医学的に深い話を期待していただけに少しがっかりだった!2014/01/22
丰
0
Y-20, 19770201-22002/03/31