出版社内容情報
池波正太郎「鬼平犯科帳」を通して見る江戸の姿や豪華執筆陣による様々な角度からの面白さの分析等より面白く読むための絶好の手引
内容説明
人情の機微と人の世の面白さを描いて大好評の池波正代郎『鬼平犯科帳』を素材に、鬼平という人物の魅力、人心掌握術の見事さ、当時の江戸の様子、平蔵の刀や煙管についての薀蓄、等々さまざまな人がさまざまな角度からそのユニークさ、面白さを追究したファン必読の書。これさえあれば「鬼平犯科帳」が何回でも楽しめる。
目次
絶妙の小道具・料理
ネーミング感覚
鬼平に学ぶマネジメント術
鬼平が出会った「女」たち。
鬼平流ダンディズム、名場面
大江戸商売事情
平蔵時代の江戸
『鬼平犯科帳』ベストスリー
時代小説としての「鬼平犯科帳」
『鬼平犯科帳』自選作をめぐって
地図で楽しむ「鬼平犯科帳」
挿絵で見る『鬼平犯科帳』名場面〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tengen
45
12人余りの方々による鬼平犯科帳解説が集められてます。それぞれテーマが与えられ様々な切り口で語られています。また、1から再読したいが、気合いがいるなぁ。2017/08/05
ぶんぶん
18
【図書館】鬼平を最終巻まで読んじゃったから鬼平の世界に浸りたくて借りて来た。 単なるバラエティ・ブックではなく一つ一つに考察があるのが良い。 鬼平と言う人物に焦点を集めて、魅力とか刀剣の趣味とか、はたまた人心掌握術まで、ありとあらゆる角度から掘り下げる書。 やはり最後まで読んで開く方がベストだと思う。 その都度、鬼平の世界に引き戻されるというか余韻をかき乱すフレーズが沢山詰まっている本。 読んでいて楽しい本。2020/06/29
マーブル
9
いずれ劣らぬ鬼平好きが、さまざまな角度から鬼平の魅力を描き出した本文庫。本編を読まずとも、読みたい気持ちを落ち着かせるにはちょうどいい具合・・・と考えたが、甘かった。これはいかん。すきっ腹で美味いものを描いた文章を読むようなもの。かえって読みたい気分が増してくる。 平蔵の魅力。部下や密偵たちのキャラクター。 悪と善の混沌とした人間味あるストーリー。 知らぬながらもどこか懐かしい江戸情緒。 いちいち頷けたり、逆に忘れていたり。 いずれも読み直したい気分を焚き付ける。 2021/04/21
kadocks
5
鬼平の読本。分析が滅茶苦茶面白く、料理や刀、地図、盗賊の稼ぎ、大江戸商売事情と楽しく読める。のだが岩国哲人と言う輩のくだらない駄文さえなければ最高の読本だっただろう。なんでこんなくだらない文を入れたのか、ゴリ押しされたのか。他と全く違う内容で情けない自分自慢ばかり。本当に鬼平が好きかどうかもわからない。この輩がテレビシリーズが大好きだったのはよくわかった笑 こういう元出雲市長、元国会議員がいかにクソな人種かよくわかる。政治家は人の為に働くんだよ。自分自慢じゃない。 まあとにかく鬼平好きにはたまらない一冊。2023/09/26
sfこと古谷俊一
1
なるほど食事を描写するのは、季節を感じさせるためであったのか、元々は。2009/06/27