出版社内容情報
部下を思いやる"仏の平蔵"をしみじみと描く一方、"鬼"の一面もまた十分に楽しませてくれる──池波正太郎ファンに贈るこの二冊
内容説明
女はいきなり甚助へつかみかかり「何をしやがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、返せえ!」白眼をつりあげて叫んだ―。逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、事は意外な方向に展開して行く。女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。花も実もある鬼平の魅力。
目次
おしま金三郎
二度ある事は
顔
怨恨
高萩の捨五郎
助太刀
寺尾の治尾衛
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HaruNuevo
1
凶盗に対してはまさに鬼、善良な人々にとっては仏とも言える平蔵。盗人に対しても、掟を守る盗人であれば、義理人情に溢れた、まさに花も身もある取り扱いをする懐の深さ。2020/04/13
文章で飯を食う
1
秋山小兵衛の噂がちょっと聞ける。2011/06/23
キー
0
女はいきなり甚助へつかみかかり「何をしやがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、返せえ!」白眼をつりあげて叫んだー。逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、事は意外な方向に展開して行く。女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。花も実もある鬼平の魅力。2024/06/25
kawara26
0
第20巻読了。おしま金五郎、二度ある事は、顔、怨恨、助太刀、寺尾の治兵衛。和食にハマりながら、人情話に耳を傾け、ぶらり東京散歩。う〜ん、たまりません。2018/10/18