内容説明
「逃げる」を生きる。誰かを「避難させる」情報・技術ではない、自ら「逃げる」ことができる暮らし、地域社会、そのすべてをトータルで考える人間科学の試み。
目次
序論 「逃げる」ための人間学
第1部 コンセプト(概念)編(避難学のパラダイムチェンジ―八つの提言;言語行為論から見た災害情報;能動的・受動的・中動的に逃げる)
第2部 ドリル(訓練)編(熱心な訓練参加者は本番でも逃げるのか;ハードルを下げた/上げた避難訓練;津波避難訓練支援アプリ「逃げトレ」)
第3部 マネジメント(施策)編(「自助・共助・公助」をご破算にする;「地区防災計画」をめぐる誤解とホント;南海トラフ地震の「臨時情報」)
補論
著者等紹介
矢守克也[ヤモリカツヤ]
京都大学防災研究所巨大災害研究センター教授。1963年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。専門は防災心理学。奈良大学社会学部助教授などを経て2009年より現職。国や地方自治体の検討会や審議会委員、防災学関連学会、心理学関連学会の会長、理事、編集委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2024/12/21
Go Extreme
1
最新事例症候群への警鐘 理想論より次善の原則 空振り/見逃しは「評価」 心理的理解神話の見直し 言語行為論と避難情報 避難宣言型アプローチ 中動態論:能動/受動を超えて 誰の責任か?問いの無効化 社会的スローダウンの中動態 訓練参加と行動の「ねじれ」 逃げトレ、想定外対応支援 コミットメント/コンティンジェンシー 「自助・共助・公助」批判 〈防災帰責実践〉ゲーム 地区防災計画、住民発活動 「とんがった」事例の普遍性 臨時情報と「二刀流」対応 事前避難は「素振り」 ボーダーレス時代の防災学2025/05/01
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