出版社内容情報
幼児誘拐犯は実の親か? 卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦脳の色が……。表題作の他に、鬼平ファンの期待を裏切らぬ傑作六篇
内容説明
「これ、どうしのだ?」「うちの子が勾引されたんでございます」叫ぶようにいったおろくが、平蔵の手を振り切って家を走り出た。―幼児誘拐犯は実の親か?卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦悩の色が…。「霧の朝」「妙義の団右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雲の果て」「引き込み女」の6篇を収めた力作短篇集を贈る。
目次
霧の朝
妙義の団右衛門
おかね新五郎
逃げた妻
雪の果て
引き込み女
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へたれのけい
2
手持ちの本は1995/2/20の11刷。それほど古いわけではありませんが、十分お年を召していなさる。その紙の黄ばみが好きです。あ、匂いも好きです。…本好きの方なら御理解頂けると思うのですが。2014/04/13
HaruNuevo
1
19巻は男と女に関わる短編が多かったな。『逃げた妻』から『雪の果て』の連作はなかなかだった2020/04/12
キー
0
「これ、どうしのだ?」「うちの子が勾引されたんでございます」叫ぶようにいったおろくが、平蔵の手を振り切って家を走り出た。-幼児誘拐犯は実の親か?卑劣な犯罪を前にさすがの平蔵にも苦悩の色が…。「霧の朝」「妙義の団右衛門」「おかね新五郎」「逃げた妻」「雲の果て」「引き込み女」の6篇を収めた力作短篇集を贈る。2024/06/23
kawara26
0
第19巻読了。霧の朝、妙義の團右衛門、おかね新五郎、逃げた妻、雪の果て、引き込み女。18巻あたりから人情話が増えたような。それでも、秀逸さは変わらない。2018/10/18