出版社内容情報
ベルリン陥落により幕を閉じた欧州戦線は、あらたな東西冷戦への序曲でもあった。ヤルタ会談の三国の思惑とヒトラーの最期を活写
内容説明
1945年2月、東西両戦線で優位を獲得した連合軍側はクリミヤ半島ヤルタで「三国首脳会談」を開く。会談はそれぞれの思惑を秘め、ドイツの戦後処理、ソビエトの対日参戦を含めた「戦後の世界地図」作成作業でもあった。一方、西部の戦線では連合軍がライン川を越えルール地帯の包囲に成功し、東部でもソ連軍がベルリンへ進撃する。
目次
ヤルタ会談
憂色を深めるドイツ
レイマーゲン橋争奪戦
ライン最後の攻防
ベルリンへの道は遠かった
枢軸側首脳の昏迷深まる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
ヒトラー政権の末期的状態が書かれていますが、ことここに至った原因のうち大きな要因は都合のいい情報処理をするヒトラーと都合のいい情報を主にあげていた側近だと感じました。特に不利になると上手くいかなくなるために目立つと感じました。2021/04/17
Hiroshi Takeshita
1
ヤルタ会談が始まって、各国の思惑が火花を散らすわけだが、もうこの頃には、ドイツは負け続けていて、疲労困憊の極みなのだ。そこに乗じるかのように、連合国の主張はドンドン加速する訳で、その中で比較的まともなのが、アメリカくらいなのである。ロシアもフランスも調子に乗ってるとしか言いようが無い様子で、戦争にウンザリするどころか、少しでも利を得ようとする様が浅ましい。ヒトラーは、この当時、死人に近く、それはチャーチルも、ルーズベルトも同様だが、一方で、スターリンとドゴールは元気いっぱいなのである。2024/08/16
ビタミン
0
★★★★☆2010/05/06