内容説明
組織と人間について長年考察し、多数の著作を執筆してきた著者が、不況下で世界を見据えて活躍する三社、ソニー、ホンダ、富士フイルムのトップに経営のあり方をきいた連続インタビューほか、二度目の文芸春秋読者賞を受賞した「本田宗一郎は泣いている」、「朝風を運ぶ人々―日本人が失ったもの」を収録。不況に喘ぐ我々の必読書。
目次
勝つ経営(連続インタビュー)(出井伸之(ソニー)
吉野浩行(本田技研工業)
宗雪雅幸(富士写真フイルム))
本田宗一郎は泣いている
朝風を運ぶ人々―日本人が失ったもの
著者等紹介
城山三郎[シロヤマサブロウ]
昭和2(1927)年、愛知県に生れる。海軍特別幹部練習生で終戦を迎え21年東京商科大学(現・一橋大)入学。卒業後愛知学芸大学で景気論を講ずるかたわら書いた「輸出」で32年、第4回文学界新人賞を受賞。34年、「総会屋錦城」で第40回直木賞を受賞した。平成8年、第44回菊池寛賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじさい
5
聞き手が城山三郎さんだからこそ、名だたるトップの方々も雄弁となるのかなぁ、と。対談の相手が「分かっている」人だとドンドン話したくなってくるのは自然な感情。「喋りたい圧力」が高まってくるイメージ。あまりに体裁とかにこだわると本音は出てこなくなる。組織でポジションが上がっていくと、きちんと整理整頓された資料のみが上がってくる。それを○とするか×かで風土が決まってくるのだろう。組織の体裁維持がメインになってしまうと本質を見誤ってしまう。トップがそれを肚レベルで理解していれば活力が吹き込まれるのだろうネ。2015/08/13
うりぼう
3
守りに入らず、人材を活かす。2005/04/01
らっそ
2
気づき:お客様や世間さまに目を向けていれば、なすべきことがわかってくる 気になる一文:うまくいったときは、みんなで「よかった、よかった」と言って、心の中で「おれがやったんだ」って思っていればいいんです/わからないことには発言しない/「だって、自分とはいちばん気が合うんだもん」2010/12/24
marsh
1
文庫でなく平成11年発行の当時の新刊本を再読。ソニーの出井、ホンダの吉野、富士フイルムの宗雪、と言った当時の各社長のインタビュー、そして著者が敬愛する本田宗一郎氏の思い出を語り、日本の経営者が利益第一主義に甘んじている現状を憂いている。 2000年前後のバブル崩壊がまだ尾を引き日本が自信喪失していた時期、ソニー・ホンダ・などの当時元気な会社のトップと、「朝風を運ぶ人々」として皇太子(現在の上皇)他、盛田昭夫氏、本田宗一郎氏、ホンダの2代目社長河島喜好氏などを取り上げていて興味深く読むことができた。2020/04/08
aquilane
1
C2015/05/03
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