文春文庫
月とメロン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 308p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167138240
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

フレンチ・キスの普及はフランス内務省の陰謀? 首狩り族の音楽ってどんなもの? 読めば納得、愉快でためになるエッセイ15篇。

内容説明

フレンチ・キスの普及はフランス内務省による陰謀である、という噂。日本人の背広とシャツがネクタイに比べて地味である理由―愉快でためになる15篇の知的エッセイをご堪能ください。

目次

歴史の書き方
強盗の十則
ネクタイとバッジ
投石的人間
歴史の研究
バンドネオン
中庸その他について
首狩り族の唄
目黒三田論
出版社の社史〔ほか〕

著者等紹介

丸谷才一[マルヤサイイチ]
大正14(1925)年、山形県鶴岡に生れる。昭和25年、東京大学文学部英文科卒業。43年、「年の残り」で第59回芥川賞受賞。また60年、評論「忠臣蔵とは何か」で第38回野間文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

58
面白かったです。愉快な雑談のようでためになる中身が詰まっていました。著者の紹介する書籍や論文に興味がわきます。文語的仮名遣いが気になりましたが、それもまた味なのかと。2021/02/01

yokmin

12
文中の「えーと、何の話をしてゐたのかしら」が気に入った。彼が紹介している、「モンタイユー」ル・ロワ・ラデュリ、「ニッポン日記」マーク・ゲイン、『「陰謀」大全』(宝島社文庫 が読みたくなった。2016/11/05

ヨーイチ

11
久しぶりに丸谷才一の新作、と言っても文庫だが。出版社の話とか社史の話は文壇の長老のような丸谷さんなればこその内容。出版社の社史には面子がかかっているのだろう、と納得。いわば業界の話なのだ。最後の解説もお得。語り口のテクニックを教えてくれる。2011/08/17

hirayama46

4
久しぶりに丸谷才一を読みましたが、面白いですね……。以前読んだときにはもっと引っかかりを感じたのですが、ただ単に文体の特徴である歴史的仮名遣いが気になっただけなのかも。そういう表面的なところばかり気にしてはいかんですね。虚心坦懐に読むと、その思考・語り口のバランスの良さや味わいがわかります。解説の奥本大三郎も書いておりますが、一見なんとなくとぼけているように見える書き方の巧みさも目を瞠るものがありますね。2019/08/04

Sato1219

4
この作家のエッセイを読み、80歳代になってもなおの、その瑞々しさに触れるたび、氏の持論「やつぱり肉を食はなくちや」を思い出す。ここでも、ビフテキ2枚を食べた話が出ている。出色だったのは、「陰謀理論のこと」というエッセイで、松本清張的陰謀論の他に娯楽的な性格の高い陰謀論に居住権を与えることが日本人の精神衛生に必要、というくだり。丸谷才一がまさに実践されていることでもある。2011/08/25

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