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文春文庫
悪人列伝 近代篇 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167135515
  • NDC分類 281
  • Cコード C0193

内容説明

歴史というものが持っている無限の滋味を教え、日本歴史の面白さに開眼させるという役割を、この史伝は担っている。本巻では、大槻伝蔵、天一坊、田沼意次、鳥居耀蔵、高橋お伝、井上馨の六人をとりあげ、あるいは悪人の仮面を剥ぎ、あるいは悪い人の悪人たるゆえんを、精確にしかも暖かく描いている。

目次

大槻伝蔵
天一坊
田沼意次
鳥居耀蔵
高橋お伝
井上馨

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
明治34(1901)年、鹿児島県に生れる。国学院大学を卒業後、指宿や京都で中学校教師を務めるかたわら創作にはげむ。「サンデー毎日」大衆文芸賞受賞を機に、執筆生活に入る。昭和11年、『天正女合戦』で第3回直木賞を受賞し、文名を不動のものとした。和漢の書にあまねく通じ、綿密な時代考証の上に、独自の史観を展開し、小説に随筆に新たな領域を拓き、多くの著作を残した。昭和52年12月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

33
近代編は、大槻伝蔵、天一坊、田沼意次、鳥居耀三、高橋お伝、井上馨。鳥居と井上に興味ありで図書館リクエストが、加賀騒動の大槻伝蔵が一番面白かった。しかし大槻の編、凄い悪漢ぶりに感心して読んでいて終盤で「ここまではフィクション」のお茶目な一言にズッコケる。でもその面白さに、加賀騒動の映像を思わずググる。どの編も読み応えありだが、近世編も含めて主人公たちの男色のもつれによる騒動が多いことに驚く(昭和36年初版)。2023/02/21

うたまる

3
最終巻は江戸中期から明治の元勲までの6名。本巻で取り上げられた人物もまた、善悪と美醜と正否の混じり合った普通の人間だった。時代や立場は違えど、人間の本質は何も変わっていないということだね。さて、最後に内容じゃなく著者のスタイルについて。今では割り合い普通のことのようだけど、司馬遼が本文中に自分の考えを挿入してくるのは著者の作風を取り入れたのだろう。津本陽の史料引用のやり方もそうじゃないかなと思っている。通説への疑惑とその立証は、井沢元彦へ受け継がれたようだ。ああ、何たる影響力。この偉大なる作家に賛辞を。2017/07/11

ホレイシア

3
独断と偏見に満ちているが、それが笑えるのだ♪。

Ribes triste

2
日野富子から井上馨まで、時代に開きはありますが面白く読めました。潮五郎節炸裂で楽しい。2015/04/07

まりこ

1
『高橋お伝』の話が読み辛かった。お伝の供述は嘘で作り話があるからか。田沼意次と井上馨は悪人という印象が弱い。汚職や賄賂など当たり前の世の中だったからか。井上馨は幕末の活動は天才的で一途で立派なのに、維新後の大官となるとお金にまつわる疑惑が多く(でも上手く罪を免れ)、お金に汚いと人間性までいやらしく感じてしまう。2014/03/17

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