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文春文庫
豪傑組―歴史小説傑作集〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 402p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167135461
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

江戸時代、文政天保期の九州・柳川藩の剣に生きた男たちの激烈にして痛快な生き方を活写した表題作の他、越前松平家のお家騒動の顛末を描いた「越前騒動」「忠直卿行状記」、戦国を生き抜いた武将たちの非情な運命を綴った「一色崩れ」等、武士のありようとは、如何にあるべきかを問う全九篇の短篇集。

著者等紹介

海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
明治34(1901)年、鹿児島県に生れる。国学院大学を卒業後、指宿や京都で中学校教師を務めるかたわら創作にはげむ。「サンデー毎日」大衆文芸賞受賞を機に、執筆生活に入る。昭和11年、『天正女合戦』で第3回直木賞を受賞し、文名を不動のものとした。和漢の書にあまねく通じ、綿密な時代考証の上に、独自の史観を展開し、小説に随筆に新たな領域を拓き、多くの著作を残した。昭和52年12月没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

6
武士が刀と武者気質で存在意義を示した江戸開府前後を時代背景とした9編の短編集。表題作は九州立花家の剣豪たちの豪快な逸話が楽しい。結城秀康の子で家康の孫でもある福井藩主松平忠直の乱行とその背景を描いた「忠直卿行状記」だが、その乱行ぶりが凄まじい。なかでいちばん印象に残ったのは「はやり唄五千石」。下総国の貧しい百姓与作が、ある日突然あれよあれよという間に大身旗本に。その彼の胸の裡に湧く遠い思い出が切ない。どれも史実をもとにした物語で、しかも粒選りの短編集でした。2018/09/22

よっ!

1
「豪傑組」「一色崩れ」「越前騒動」「忠直卿行状記」「坂崎出羽守」「村山東安」「末次平蔵」「はやり唄五千石」「白日夢」の9編。時代はまちまち。「越前騒動」と「忠直卿行状記」は続き物、「村山東安」と「末次平蔵」も続き物。「坂崎出羽守」は有名な千姫救出劇には触れず、関ヶ原前の宇喜多家の騒動だけ。内容は悪くないが、短編集なので。★★☆☆☆2013/10/24

まりこ

1
戦国を遠からぬ武辺一方にこりかたまっている武士、儒教によって整備される武士道以前の武士気質が面白かった。『大の虫を助けるためには、小の虫をひねりつぶしてもかまわない』『小の虫を殺すことによって利潤を感悟させた機略は称賛されるべきものとされた』解説も分かりやすくて良かった。2013/05/29

リッチー。

1
長崎の建設から繁栄にかけてを二人の人物を軸に描いた連作など、戦国末期が舞台の短編集。表題の豪傑組や海音寺得意の武士の意気地話より、件の長崎の話や突然武士にされた百姓の話が面白かった。

さくら🌸

1
扱っている題材は好きなんだけど、登場人物の行動分析があわないなぁ。2008/06/26

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