出版社内容情報
亡き内匠頭の仇討ちのため、故郷を捨て妻を離別し、ひたすらに目的に向う堀部安兵衛、大高源五たち十四人の浪士を赤裸々に描き切る
内容説明
本所・吉良邸において大石内蔵助を中心とした元浅野家中四十七人が本懐を遂げた元禄十五年十二月十四日。この大望の日を迎えるまでの浪士たちのそれぞれの日々を、丹念に綴った著者得意の列伝。上巻は、高田馬場の決闘で一躍名を挙げた中山安兵衛が堀部弥兵衛の養子となるまでの経緯を描いた「養父の押売り」他六篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
29
○七人の赤穂浪士について書いています。待つことの苦しさが伝わる「別れ紅葉」、滑稽さもある「無筆祐筆」「養父の押し売り」、不義士になりながらも自覚できない「脱盟の槍」が面白かったです。2023/07/06
フミ
15
堺屋太一さんから海音寺潮五郎さんに変えて、続けて「赤穂浪士もの」を。上巻7人、下巻7人、計14人の赤穂藩の浪人たちの話が描かれた短編集となっております。討ち入りに参加しなかった人も有り。「最年長メンバー(70何歳)の50年前の話」「問題があって追放されていた豪傑の話」など、いわゆる伝記ではなく、小説として楽しめるものになっております。 上巻の7人中、1人だけ、まだ知らない人物が居たのですが、読んでみてその役割に「ほう…」と感心したり。長年、描かれて来た物語だけに、細かい役割分担があって、興味深かったです。2024/12/19
kiiseegen
5
堀部安兵衛、堀部弥兵衛、奥田孫太夫、不破数右衛門、高田郡兵衛、矢頭右衛門七、大高源五に関する七つの短篇。岡野金右衛門の悲恋、大高源五の台詞には泣けた。急ぎ下巻へ...。2021/12/18
藍兒堂
0
★★★
Kuri
0
やはりそろそろ時節柄、忠臣蔵でしょ~2014/11/26