出版社内容情報
季節を追いながら、残しておきたい“しきたり”と“日本の心”を織り込んだ、味わい深い画文集。相変わらず騒然としている世の中、聞けば心安らぐ絵が目に飛び込んできます。
古きよき時代の、季節のしきたりを中心に、残しておきたい日本の心を織り込んだ、味わい深い画文集。「これからどうなる?」「このままでいいの?」という思いは相変わらずの世の中、開けばほっとする絵が、目に飛び込んでくる、大人に贈る安らぎの絵本です。 第1章 「雅(みや)びなお正月」 若水(わかみず)、屠蘇(とそ)、門付け、子どもの 遊び、どんど焼き……。 第2章 「春から夏へ」 七草粥(がゆ)、節分、紀元節、雛(ひな)祭り、 端午の節句、大祓(おおはら)え、七夕……。 第3章 「秋から冬へ」 秋の七草、お月見、重陽の節句、 七五三、福引き、正月準備……。 和の心を大切にし、実践している女優・浜美枝さんと著者との対談、エッセイスト山川静夫氏、料理家・鈴木登紀子さんの応援エッセイも掲載。
目次
対談 よき時代の「心」を残すこと、受け継ぐこと(浜美枝;鮫島純子)
雅びなお正月(若水;初日の出「おのころは…」;初詣で「初詣での境内で」 ほか)
春から夏へ(仕事始め;消防出初め式;七草粥 ほか)
秋から冬へ(台風;みのりの秋;秋の御祭礼 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
29
私の実家は季節の行事を祝ったり、なぞったりする事に熱心ではありませんでした。道で知人に会い「今日の天気はアレだね」と話すのと同様に、季節の行事というものは世間話によく上がります。先祖への供養の心を捧げる「盆」、孫ネタなら「七五三」、鏡餅は"祖先神の魂を映している"…昆布は子宝によろこぶ云々。『行事』を子供に経験させる行いは、立派な教育である事に大人になってから気づきました。また四季がある日本は世界でも稀です。季節のうつろいを愛でる想いは、日本人の心そのものだと思いました。絵と少しの文章で綴られています。2014/04/21
ゆうゆうpanda
28
新年一冊目は日本の季節や伝統を知る絵本で。元旦に「若水」?水道水ジジヤーっと沸かしたインスタントコーヒーとトーストを囓りながら読んでしまいました。情緒なし!早速反省。子供の頃はこんなことしていたなという行事もあり、自分の子供にはやらせてないなとまた反省。「言葉や理屈で教えるのではなく、やってみせることが大事。」との著者の言葉に新年の課題を見つけました。古くから海に守られ外国から進攻されることのなかった日本。新しい文化は穏やかに生活の中に溶け込んでいったようです。今後もいいとこ取りで暮らせたらと思いました。2016/01/01
秋月蓮華
0
戦前までは数え年だから皆一緒に年を取ったんだよを見て誕生日祝わないのかなとか昔からネックウォーマーみたいなのはあったんだなとか。日本人は節目節目に反省して心をかみからいただいた本来の美しいものにしようとしていたらしいとあるが今は……とはなった。2015/01/06
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