出版社内容情報
徴兵免除の特典を取り消され入営した梶を待っていたのは鉱山以上に理不尽がまかり通る社会であった。幹候志願を拒否し軍隊の不合理に反抗しながら美千子を思う梶
感想・レビュー
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Sumiyuki
1
関東軍の私刑。自衛隊にも、かわいがりはあると聞く。変わらんもんやな。@兵隊の生き方には四つあった。理不尽さに我慢出来なければ、戦うか、逃げるか、自殺するかである。そのどれをも選ばなければ、諦めて、人間を放棄して、兵営の習性と妥協するのだ。被害者から加害者へ、もしくはその傍観者へ変貌することを、自分の意思にではなく、専ら時間に委ねるのである。「皇軍」数百万の実体は、時間に劫掠された人間の残骸に過ぎない。2018/09/23
