出版社内容情報
青春小説の名作が読みやすくなって再登場。前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く
内容説明
浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。勝との触れ合いによって、かれはどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始めた。生麦事件など攘夷熱の高まる中で、竜馬は逆に日本は開国して、海外と交易しなければならない、とひそかに考える。そのためにこそ幕府を倒さなければならないのだ、とも。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_海竜
161
知っている名前がドンドン出てきて面白い。藩の人でなく「日本人」って、今だと日本だけじゃなくてアジアのこと地球のことを考えている人なんですかね。途方もなく大きいけど、竜馬の時代、日本全体もそれくらい大きい存在だった気がする。物理的にも文化的にも隔たりが‥‥。2011/11/02
再び読書
160
勝海舟との師であり、精神的な同胞である結びつきに運命的なものを感じる。お互い同時代に理解者がいない中、この二人がいなければ、もっと多くの無辜の血が流れたかも知れない。政治家に爪の垢でも飲ませたい心意気の二人だと思う。
金吾
124
◎脱藩後、竜馬が精力的に活動しています。この本を読んで特に感じるのは人間は引き立ててくれる人がいる場合、大きく前進できる可能性がはるかに高まるということです。竜馬の場合も勝海舟や千葉家の人達、松平春嶽がいます。そのためには実力と魅力と運がいるのかなと思いました。2020/08/06
HIRO1970
118
☆☆☆2008/07/03
ゴンゾウ@新潮部
115
徐々に竜馬が動き出す。恩師勝海舟との出会い。勝海舟との出会いにより独自の攘夷論を抱くようになる。開国により国力をつけ外敵から自国を守る。 そしておりょうさんとの出会い、初々しい。2018/01/04