出版社内容情報
青春小説の名作が読みやすくなって再登場。前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く
内容説明
黒船の出現以来、猛然と湧き上ってきた勤王・攘夷の勢力と、巻き返しを図る幕府との抗争は次第に激化してきた。先進の薩摩、長州に遅れまいと、固陋な土佐藩でクーデターを起し、藩ぐるみ勤王化して天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に、限界を感じた坂本竜馬は、さらに大きな飛躍を求めて、ついに脱藩を決意した。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
174
高知駅前に武市半平太は竜馬、中岡慎太郎と共に銅像と一緒に立っているが、過激な方法を取った半平太とは相容れない関係の様な気がする。
mura_ユル活動
173
剣がたつ‥‥。何事も極める。それに人はついていく。竜馬は剣で己の道を開いたと言っていい2巻き終了。どこかの試合で負けていたらこの流れには決してならない。それは言える。3巻はどうなるか楽しみ。2011/10/26
金吾
134
◎竜馬が徐々に志士として目覚めていく一冊です。やはり登場人物達が生き生きとしてて読んでいて元気になってきます。竜馬は全体把握能力が高いため物事の本質を掴むのだなあと思わされました。2020/08/05
HIRO1970
124
☆☆☆2008/07/02
カピバラKS
119
●二巻は竜馬の土佐帰郷と学問修得そして脱藩までを描く。● 作者司馬は登場人物達を通じて、なぜ勉強をするのか、勉強の弊害とは、最重要科目は何かなど、自分の想いを吐露しているようだ。驚くべきは教育者の評で「他人を採点し、侮辱し、いたずらに劣等感のみを植えつける存在」と酷く厳しい。学校教諭は真っ青である。●また、衆道(男色)に対し「戦国の悪風」であり、蛮風、悪趣味と手厳しい。現在(令和期)と異なる本書著作時(昭和後期)の世情を表しているのだろう。それにしても、価値観の変転とは凄まじいものである。2025/09/24




