文春文庫<br> 歴史を紀行する

文春文庫
歴史を紀行する

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167105228
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

土佐、会津、鹿児島、萩など、かつて自らの小説の舞台になった各地を、歴史小説の大家が探訪して歴史と風土と人について、様々に思いをめぐらせた最良の紀行文学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

79
歴史における風土と人の文化を伺うことができます。戦国、江戸、幕末の中で著名となった12の国を訪ねる紀行。そこには司馬史観の原点とも言える景色があるようでした。面白かったです。2018/04/11

佐島楓

24
高知、会津若松、滋賀など著者が自ら日本各地を旅し、つれづれに思ったことを書いたもの。といっても、もちろん歴史的な知識においては司馬さんの右に出るものはおらず、終始お話を拝聴している感じである。それぞれの土地にそれぞれの文化があり、江戸時代などはそれが顕著で、藩が違えば国が違うくらいの差があった。これほど豊かな特色がある国であるのに、自分が行ったことのないところも多い。今度国内旅行をしてみたくなった。2013/11/17

KF

17
昭和43年の文藝春秋連載。 どの章もちょうど20頁程度で読み易かった。謂わば本編とも言うべき街道をゆくは時にあまりに深入りし過ぎてボリュームも大きくなり多少読みづらかったりするのだが。 今回思ったのは、司馬さんは同じエピソードをそっちこっちで使い回している、ということ。例えば長州では足を江戸に向けて寝た、とか。この一冊の中で、お、これは過去に読んだな、と言うことが何度もあった。いつにも増して多かった、と言うべきか。2018/03/30

テイネハイランド

6
司馬史観というコトバがある。このコトバは、ことに最近、司馬の本を読んでその時代/人物についての先入観を持つことを戒める否定的な文脈の中でとらえられることも多くなってきている。しかし、裏返して言うと、司馬の語り口があまりにも知的で説得力があることの証拠にもなると思う。この本は、日本の歴史とゆかりの深い12の地方都市をめぐる歴史紀行文で、随所で司馬節が堪能できるが、中でも佐賀と盛岡が印象に残った。また、佐賀藩主 鍋島閑叟が活躍する司馬の著書「アームストロング砲」を読んでみたくなった。2014/11/15

秋乃みかく

5
★★★☆☆ 司馬さんが、ぶらりといろんな土地を訪れながら、歴史を通して、その国の特質、人々の気質などを探っていこう…という感じの本。この本で司馬さんが旅しているのは、昭和43年頃なので、内容的にちょっと古臭いかな~と感じる部分もありましたが、このころはまだ明治~戦前を知る人たちがたくさんご存命で、そういう人たちのナマの声を拾いながら歴史を見つめるというのは、より真の歴史に近いものが見える気がして、とっても興味深く読めた一冊でした(^ ^)2013/10/10

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