文春新書<br> 高容姫(コヨンヒ)―「金正恩の母」になった在日コリアン

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文春新書
高容姫(コヨンヒ)―「金正恩の母」になった在日コリアン

  • 五味 洋治【著】
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  • 文藝春秋(2025/06発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614974
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0295

出版社内容情報

圧倒的取材力!親族の新証言、晩年の衝撃写真も収録し、高容姫の激動の人生を追うノンフィクション

北朝鮮の最高指導者、金正恩総書記の母である高容姫は、大阪で生まれ、鶴橋のコリアタウンで育った。北朝鮮に「帰国」したあと、その美貌でトップレディの座を射止め、故金正日総書記との間で金正恩をはじめ2男1女を産み、育てた。
だが、北朝鮮では誰でも彼女のことを知っているのに、口にするのはタブー中のタブーだ。そもそも金正恩自身、公の場で自分の母親については一切話していない。
過去には彼女を「朝鮮のオモニ(母)」として偶像化する映像が作られた。しかし、映像は封印され、密かにコピーされたものが北朝鮮の庶民の間に広まっている。
なぜ、高容姫は北朝鮮の歴史から抹殺されてしまったのか?
それは彼女が在日コリアンの出身であったからだ。日本から北朝鮮に帰国したコリアンたちは低い身分に置かれ、スパイの可能性が高いとして厳しい監視下に置かれていた。
しかも彼女は金正日の正妻ではなく愛人であった。
金正恩にとってかけがえのない母親は、彼の「最大の弱点」でもあるのだ。だからこそ、高容姫の生涯は謎に包まれてきた。
そんな高容姫について、著者は粘り強い取材で謎を解き明かしてゆく。
日本にいる「金正恩の伯父」に初めてインタビューし、高容姫の複雑な家族関係を直接語ってもらっている。日本で住んでいた家も初めて特定できた。
北朝鮮に「帰国」するために高容姫の乗った船が、新潟港を出発する写真も入手した。容姫がまだ幼い正哲、与正とともに写った貴重なショットもある。
高容姫は晩年、乳がんを患いパリの病院で治療を受けていた。その時の写真も関係者から入手した。晩年の面影は、驚くほど現在の正恩にそっくりだ。これらの写真には、金正恩も無関心ではいられないだろう。
高容姫は日本での生活を懐かしみ、個人的に日本にお忍び旅行にも来ている。子どもたちには日本のことを話し、日本語を教えていた。正恩にとって日本は「千年の宿敵」などではなく。「親族が住む隣国」である。その深いつながりは、日朝の今後を考える上で、貴重な接点になる可能性もある。


【目次】

内容説明

大阪生まれであるがゆえに北朝鮮の歴史から消されてしまった高容姫。日本での足跡は謎に包まれていたが粘り強い取材で親族を探し当て、往時の模様を解き明かす。さらに最晩年のフランスでの写真も入手。運命に翻弄された女性の生涯を描く!

目次

第1章 大阪にいた金正恩の伯父
第2章 鶴橋で生まれた女の子
第3章 帰国船に乗る
第4章 再び日本の土を踏む
第5章 最高権力者の妻として
第6章 失敗した偶像化
第7章 金正恩の「血統」コンプレックス

著者等紹介

五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年7月26日、長野県茅野市生まれ。82年早稲田大学第一文学部卒。83年東京新聞入社、川崎支局、社会部、政治部を経て97年、韓国・延世大学に語学留学。99~2002年ソウル支局、03~06年中国総局。08~09年、フルブライト交換留学生として米・ジョージタウン大学に客員研究員として在籍。その後2023年まで東京新聞論説委員として勤務し退社。現在はジャーナリストとして活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

15
▼著者は「父・金正日と私 金正男独占告白 」を書いたジャーナリストということで、大きな期待と好奇心を抱きつつ購入。そして一気に読み終えた▼著者は高容姫のルーツである生野区などを根気強く取材し、ついに高容姫の異母兄弟に出会い直接話を聞いている▼一人物の歴史というだけではなく、在日コリアンの歴史に関わる大きな物語であると感じたそして、日本の朝鮮半島支配の結果の一つであるという事に心を留めながら、心を痛めながらこの本を読むこととなった▼それにしても金正恩の顔はこの母親にそっくり。痩せたら美青年になるに違いない。2025/07/05

小鈴

14
読み始めたら止まらなくなった。金正恩の母親が在日なのはうっすら知ってはいたが、今の時代にあってもここまで痕跡をたどれないのも珍しい。特に日本時代の痕跡が皆無の中、粘り強くたどり彼女の生きた証を追う。日本では在日として、金正日の「日陰」の妻として金日成に認められず、帰国者は「汚点」として見られる人生。正恩の正統性を揺るがす存在でもある。正恩の母方の父は済州島出身。正恩は南北統一の象徴のようにもみえるが、統一を拒否したのが正恩だ。大阪鶴橋で生まれ育ち北朝鮮に「帰国」した女性の数奇な運命。写真多数。2025/06/28

ねむ

2
高容姫の伝記的な本。壮大なドラマだった。金正恩の母が大阪生まれの在日コリアンということは知っていた。しかし血縁者にあたる人が日本にいて、それが推定50人以上になるのは驚いた。本書ではそのうちの1人(金正恩の叔父にあたる人)にインタビューをしている。2025/06/25

山葵

0
2025年6月出版。 北朝鮮のウォッチを10年以上やっていると、高容姫という重要人物に関する情報は(明らかになっているものは)ほぼ知っている・・・と考えていたが、そんな不遜な考えを打ち砕いてくれる。実際に高容姫が暮らした大阪や彼女が入院した病院などあちこちに足を運び、知られてなかった写真なども入手しているのはさすが元記者の手腕である。金正恩がフェミニストだ、というような内容は少し微妙ではあるが、現時点でもっとも高容姫の情報を収集した書籍といえるのではないか。2025/07/17

THX-1138

0
この本の前半は、高容姫の鶴橋周辺を追っているが基本的には具体的な記述は無く、鶴橋での筆者の思いを語る構成になっている。 具体的な記述は後半、それも北朝鮮へ帰国してからだ。 そしてその記述を読むと、上辺だけでなく高容姫の本来の姿はどの様なものだったのだろうと想像させられる。 細く美人だった容姫が普通のおばさんの様に丸くなり、その最期は癌でとのこと。 そしてその最期での日本への郷愁。 彼女は本当はどう生きたかったのか、そればかりが残るのだ。2025/07/12

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