文春新書<br> 右翼と左翼の源流―近代日本の地下水脈〈2〉

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文春新書
右翼と左翼の源流―近代日本の地下水脈〈2〉

  • 保阪 正康【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614875
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

知的エリートたちに蔓延したマルクス主義の勃興と敗北、陸軍青年将校らの心をつかんだ北一輝の国家社会主義、そして井上日召らテロリストの横行――。
戦前日本のテロルから安倍晋三首相暗殺までを貫く「保阪近現代史」の決定版!

日本はなぜ無謀な戦争に突っ走り、負けたのか? それから80年経った今、なぜ日本は同じような失敗を繰り返しているのか?――近現代史の第一人者である保阪氏は、「地下水脈」という歴史観にたどり着く。
明治初期、「日本をこれからどのような体制の国家にするか?」をめぐって〝主導権争い〟がおこなわれた。
著者はこの間に、次の5つの国家像が模索されたと考えている。
①欧米列強にならう帝国主義国家
②道義や倫理を尊ぶ道義的帝国主義的国家
③自由民権を軸にした民権国家
④アメリカにならう連邦制地方分権国家
⑤攘夷を貫く小国家
実際の歴史では、日本は①を歩み、すべてが軍事に収斂していくことになる。その結末が、昭和の悲惨な敗戦であった。
では、残る②~⑤の国家像は、そのまま消えてしまったのか?
そうではない。
これらの地下水脈は反体制運動に流れ込んだ。社会主義者、マルクス主義者、アジア主義者、国家社会主義者、アナキスト、農本主義者たちは、地下水脈を受け継ぎながら、社会の変革を企図していったのである。

「地下水脈」という歴史観でとらえれば、左翼運動の失敗も国家社会主義と軍の結託も、昭和天皇の「人間宣言」の意図も、そして安倍暗殺事件の奥底にあるものも、クリアに見えてくる。

内容説明

なぜ陸軍青年将校は北一輝の国家社会主義に心酔したのか?なぜ共産主義は日本に根づかなかったのか?反体制運動の地下水脈を探れば、現在の日本を騒がす「兵庫県知事問題」も「石丸現象」も読み解ける。保阪昭和史の決定版!

目次

第1章 反体制運動の源流
第2章 老壮会―左右の地下水脈の合流と分岐
第3章 国家主義者たちの群像
第4章 テロリストの地下水脈
第5章 共産主義者の傲慢と感傷
第6章 「転向」から「自己変革」へ

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
昭和史研究家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒。編集者時代の1972年に『死なう団事件』で作家デビューして以降、一貫して日本の近現代史を検証し続け、約5000人もの歴史の証人を取材してきた。2004年、昭和史研究の第一人者として第52回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

110
日本の政治思想史を「地下水脈」の視点から解析する。帝国主義を志向した明治国家は明確な責任者が不在だったため、暴力組織である軍が天皇のためという大義を掲げて好き勝手に暴走する事態を招いた。一方でキリスト教や自由民権運動、共産主義と国家社会主義など海外の多彩な思想が流入し、帝国主義に代わる国民を統一する理想の国家像を描けなかった反体制派も自分たちだけが正しいとする唯我独尊に陥った。結果、動機が正しければ実力行使も容認される考えが左右を問わず脈々と流れ、テロや内ゲバを起こした果てが安倍元首相暗殺事件だったのだ。2025/04/29

skunk_c

59
実にこの著者ならではと言うべき日本近代思想史だ。見事なまでの「保守正統派」の姿勢が貫かれている。特にテロリズムに対しては、はっきりと「ダメのものはダメ」と言いきり、特に昭和初期以降のテロリズムに深い思想性を感じないという評価は納得。そして現代のテロに危機感を抱いている。一方で共産党は言うまでもなく、著者の「社会党嫌い」が全開なのが終盤。転向に対してはその本人の苦しさを理解しつつ、転向しないことに価値観を見いだす共産党の姿勢には賛同していない。様々な思想的系譜が整理されていて、かなり勉強になった。2025/04/08

happy3939

0
難しくでわからない。 半分くらいで読むのをやめた😅2025/05/01

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