サピエンティア
正義の秤(スケール)―グローバル化する世界で政治空間を再想像すること

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588603273
  • NDC分類 319
  • Cコード C1330

内容説明

再帰的な民主主義の地平を切り開く。国内的な「社会正義」から国境横断的な「民主的正義」へと、正義論それ自体の民主化を追究する。

目次

第1章 正義の秤、天秤と地図―序論
第2章 グローバル化する世界で正義を再フレーム化すること
第3章 平等主義の二つのドグマ
第4章 変則的正義
第5章 公共圏の国境を横断すること―ポストウェストファリア的世界における世論の正統性と実効性について
第6章 フェミニズムの想像力を地図化すること―再分配から承認、そして代表へ
第7章 規律訓練からフレキシビリゼーションへ?―グローバリゼーションの影のもとでフーコーを再読すること
第8章 グローバリゼーションにおける人類の脅威―二一世紀をめぐるアレント的考察
第9章 フレーム化の政治―ナンシー・フレイザーと語る(ケイト・ナッシュ、ヴィッキ・ベル)

著者等紹介

フレイザー,ナンシー[フレイザー,ナンシー] [Fraser,Nancy]
1947年、アメリカのボルティモア生まれ。1980年にニューヨーク市立大学大学院で哲学の博士号を取得。現在はニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学科で、政治学および社会科学講座の教授を務める。フェミニズの理論家としても著名で、アメリカ批判理論の代表者のひとりである

向山恭一[サキヤマキョウイチ]
1964年生まれ。新潟大学教授。政治思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えむ

1
アメリカの政治学者による「正義」に関する論考集。「代表」という次元を提示している点など、現在の正義論の状況とその問題に関する分析を踏まえた考察は読み応えがあった。訳文は平易でかなり読みやすかった。2017/03/21

singoito2

0
グローバル化した社会では過去の正義論は通用しないと問題提起をしつつ、「答えが見つかるのは、まだ先」という本。サハラ以南アフリカの貧困には度々言及するのに、自国の黒人差別については、以下のような記述しかないのは、以下にもバランスを欠いている。→2021/02/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5567019
  • ご注意事項