内容説明
再帰的な民主主義の地平を切り開く。国内的な「社会正義」から国境横断的な「民主的正義」へと、正義論それ自体の民主化を追究する。
目次
第1章 正義の秤、天秤と地図―序論
第2章 グローバル化する世界で正義を再フレーム化すること
第3章 平等主義の二つのドグマ
第4章 変則的正義
第5章 公共圏の国境を横断すること―ポストウェストファリア的世界における世論の正統性と実効性について
第6章 フェミニズムの想像力を地図化すること―再分配から承認、そして代表へ
第7章 規律訓練からフレキシビリゼーションへ?―グローバリゼーションの影のもとでフーコーを再読すること
第8章 グローバリゼーションにおける人類の脅威―二一世紀をめぐるアレント的考察
第9章 フレーム化の政治―ナンシー・フレイザーと語る(ケイト・ナッシュ、ヴィッキ・ベル)
著者等紹介
フレイザー,ナンシー[フレイザー,ナンシー] [Fraser,Nancy]
1947年、アメリカのボルティモア生まれ。1980年にニューヨーク市立大学大学院で哲学の博士号を取得。現在はニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学科で、政治学および社会科学講座の教授を務める。フェミニズの理論家としても著名で、アメリカ批判理論の代表者のひとりである
向山恭一[サキヤマキョウイチ]
1964年生まれ。新潟大学教授。政治思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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