文春新書<br> 袴田事件―神になるしかなかった男の58年

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文春新書
袴田事件―神になるしかなかった男の58年

  • 青柳 雄介【著】
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  • 文藝春秋(2024/08発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614530
  • NDC分類 326.23
  • Cコード C0295

出版社内容情報

事件発生から58年を経て、ついに再審判決の時を迎えた「袴田事件」。支え続けた姉・ひで子さんの献身、死刑判決を書いた元裁判官の告白と謝罪など、袴田巖さんが確定死刑囚のまま釈放された2014年以降の密着取材で浮かび上がる、「再審無罪」への長き闘いの物語。

内容説明

事件発生から58年を経て、ついに再審判決の時を迎えた「袴田事件」。支え続けた姉・ひで子さんの献身、死刑判決を書いた元裁判官の告白と謝罪など、袴田巖さんが確定死刑囚のまま釈放された2014年以降の密着取材で浮かび上がる、「再審無罪」への長き闘いの物語。

目次

プロローグ 「神」になるしかなかった理由
第1章 ボクサーとしての前半生
第2章 事件
第3章 「五点の衣類」
第4章 一審死刑判決の真実
第5章 東京拘置所での日々
第6章 神になっていく袴田巖
第7章 死刑判決を書いた裁判官の告白
第8章 再審開始決定
第9章 姉・袴田ひで子
第10章 冤罪の原点
第11章 リングの中は、嘘がない世界
第12章 鑑定意見書が暴く調書の「偽装」
第13章 右足脛の傷はいつできたのか?
第14章 重大事件にみる再審制度の問題点
第15章 熊本典道元裁判官
第16章 刻み込まれた傷と「幸せの花」
第17章 再審開始決定取り消しの衝撃
第18章 証拠開示で明らかになる違法捜査
第19章 最高裁の差し戻しと再審開始確定
第20章 再審法廷
エピローグ 階段を登りきる日

著者等紹介

青柳雄介[アオヤギユウスケ]
1962年東京都生まれ。雑誌記者を経てフリーのジャーナリスト。事件を中心に社会、福祉、司法などの分野を取材、『サンデー毎日』『AERA』ほかの週刊誌や『PRESIDENT Online』『日刊SPA!』などのwebメディアに寄稿。袴田事件は2006年から取材を始め、’14年に袴田巖さんが48年ぶりに釈放されたのち、翌’15年から2年ほどは浜松に居を移して密着取材。以降、月刊『世界』で「神を捨て、神になった男 確定死刑囚・袴田巖」を長期連載するなどライフワークとする。’22年、脳梗塞に倒れるもリハビリ後に復帰、その体験などを『サンデー毎日』で連載している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

64
ジャーナリストの著者が袴田さんに寄り添う形で書いた、再審決定・高裁での棄却・最高裁での差し戻しといった時期に雑誌『世界』の連載記事と、再審無罪決定直前の『サンデー毎日』記事を加筆編纂したもので、コンパクトな章立ての冒頭にある袴田さんの肉声が胸を打つ。典型的な冤罪の展開であり、検察は証捏造だけは認めたくなかった(ただしこの捏造は警察の可能性大で、警察との信頼関係を崩したくなかったのか)模様だが、厚労省村木事件で特捜が証拠改竄をしていたのに何を今更と感じた。『疑わしきは被告人の利益に」の貫徹が重要と思う。2025/02/09

nonpono

46
2000年代から新聞やテレビの報道を見ていたが、まとまった本を読むのは初めて。「これは、無実でありながら殺人犯の汚名を着せられ、四八年間拘禁され続けた袴田巖の物語」。否定しているのに無理な取り調べからの勾留、自白を作り上げる警察。怖い。自白を裏付けるためのように思える証拠。支えたお姉さんは凄いと思っていたが、やはり強い。死刑への恐れと独房での生活。冤罪とは何かを考えていた。DNA捜査が始まってもまだ冤罪は産まれる。人が人裁くとは。失った時も人も返ってこない。事件から58年で再審なんてあまりにも長すぎる。2024/11/06

読特

39
事件発生後、約60年経っての無罪判決。捏造が指摘された5点の衣類。真犯人は誰だったのか。事実解明のために与えられた捜査権限。警察はその使命を放棄していた。無実の心証を持った1人の判事。それでも死刑判決を書かねばならず、生涯苦しむ。無罪放免となるはずの再審決定と釈放。しかしその確定まではなおも11年を要した。その間、一度の再審棄却さえあった。…優先するのは正義よりも面子。機能していない法の番人。危うい法治国家。閉鎖性と独善性。強大な権力の中に宿る病理。皆がもっと注視しなければ、更なる暴走を招くであろう。2024/10/27

tomi

29
58年を経てようやく無罪が確定した「袴田事件」の裁判を追ったノンフィクション。知らなかったが袴田巌さんは若い頃、寺山修司からも「打たれ強い」と評された有名プロボクサーだったという。一家惨殺の犯人として確たる証拠もなく重要参考人として事情聴取、そんな彼でも音を上げる苛烈な取り調べの末に逮捕、後に死刑判決を受ける。警察も検察も余りの酷さに呆れ返る。証拠の捏造から偽証、都合の悪い情報の隠蔽、何でもあり。素人目にもおかしいと解る矛盾を突きつけても頑として認めない検察。人権蹂躙も甚だしい。2024/10/14

ミノムシlove

16
警察は最初から仕事を放棄していたとしか思えない。そしてもたらされた2つの大罪。一、無実の人を有罪とみなしたこと。二、4人をむごたらしい方法で一殺害した真犯人をそのままにしたこと。ひとりの無辜の人が死刑判決を宣告されたことにより、現実から逃避せざるを得なくなったことも重く見なければならない。ちょっとそれるが、ドラマ『相棒』season6で、本心とかけ離れた判決を書かなければならなかった判事のエピソードがある。その心中やいかばかりであったかとそうぞうするが、現実の世界にもあったとは。2024/10/30

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