文春新書<br> 池田大作と創価学会―カリスマ亡き後の巨大宗教のゆくえ

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文春新書
池田大作と創価学会―カリスマ亡き後の巨大宗教のゆくえ

  • 小川 寛大【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614509
  • NDC分類 188.98
  • Cコード C0295

出版社内容情報

平和の使者か、俗物か?
誰よりも人の心をつかんだ男の魅力に迫る

日本最大の新宗教、創価学会の池田大作名誉会長が2023年11月15日に95歳で死去した。
創価学会内で「永遠の師匠」とされる池田は、さまざまな毀誉褒貶に彩られた人物だった。
「貧乏の横綱」と自嘲するほど赤貧の出身ではあったが、20代後半に創価学会に入信して人生が大きく変わる。1960年に32歳の若さで第3代創価学会会長に就任。以降、親しみやすい人柄と巧みな弁舌を武器に、「折伏大行進」の先頭に立って組織拡大に邁進し、会員世帯数827万(公称)もの信者を獲得するに至る。田中角栄をはじめとする政治家や松下幸之助ら実業家など、有力者も池田に魅了された。さらには公明党を創設し、念願の政界進出を果たした。
一方で、強引な折伏によって各地でトラブルが発生した。また、政教一致と受け取られかねない創価学会の主張は世論の大きな反発を招いた。池田は創価学会への批判を封じ込めようとして「言論出版妨害事件」を起こし、逆に世間から猛反発を招いたあげく、ついには政教一致路線を公式に撤回せざるを得なくなる。以降、創価学会は「世界平和」を掲げ、池田は「平和の使者」としての顔を前面に打ち出すようになった。
組織内の権力闘争も波紋を呼んだ。稀代のケンカ師でもある池田は、かつての仲間であっても、みずからを批判する者には容赦ない攻撃を加え、追放した。また、創価学会はもともと日蓮正宗の信徒団体から生まれたにもかかわらず、日蓮正宗とは泥沼の争いを繰り広げ、最終的に創価学会は破門されてしまう。
それでも創価学会は、池田のカリスマ性によって求心力を保ってきた。ポピュリズムを先取りした池田は「庶民の味方」として振る舞い、創価学会は次第に「池田ファンクラブ」の様相を呈して行く。
しかし2010年以降、高齢の池田は表舞台から姿を消してしまう。それ以降、創価学会は「集団指導体制」に移行し、池田の直接指導なしでも運営できる態勢になった。
だが、それと軌を一にするように、創価学会に異変が起きる。池田を軽んじ醒めた目で創価学会を見る宗教2世3世の増加、選挙活動における集票力の低下、さらには会員の高齢化……それらが組織力の低下に拍車をかけている。
池田大作とはいったい何だったのか? そして、ポスト池田の創価学会はどうなるのか――?

内容説明

卓抜した人間力で日本最大の新宗教団体を築き上げた稀代の指導者が、静かにこの世を去った。激動の時代を生き抜いたリーダーはいかにして組織を統率し、拡大させたのか。その軌跡と行動原理を詳らかにする。

目次

第1章 静かに去りぬ「永遠の師匠」
第2章 ポピュリズムを先取りした「庶民の味方」
第3章 「政教一致」から「平和の使者」へ
第4章 「池田ファンクラブ」への変質
第5章 「幸福製造機」公明党が与党である意味
第6章 さまよえる創価学会・公明党の現在地と未来予想

著者等紹介

小川寛大[オガワカンダイ]
1979年熊本県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。宗教業界紙「中外日報」記者を経て、2014年宗教専門誌「宗教問題」編集委員、2015年同誌編集長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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岡本

67
Kindle。宗教問題編集長の著者による創価学会名誉会長池田大作の功罪と今後の展望を纏めた一冊。賛否両論あれど何も無い所から比例で約900万票を集め、20年以上与党の一角として存在感を発揮する組織を作り上げた人物である事は紛れもない事実。創価学会自体は同氏亡き後も劇的な変化は無いものの、宗教組織が一律に抱える緩やかな衰退を止める事はできるのか。2024/03/22

nonpono

17
2024年2月刊行。宗教について論じる気はない。単純に感想である。本書を読み、もう「元気だった」池田大作氏を見たことがない世代も出てきていることに、時代の流れを感じた。そして池田氏は宗教にありがちな、神秘体験やハンドパワーなどを使わなかったんですね。「現世利益」の追求と選挙ですね。電話がナンバーディスプレイになって良かったなと思うのは、営業電話や勧誘の電話がわかるようになったことですね。選挙関係もしかり。誰にいれようかは、わたしの自由。そして、「宗教2世」問題は間近で見てきたけど、あんな形で暴発するとは。2024/04/23

8
インターネットでは真偽不明なことが大仰に語られている中で、こうした書籍が出版してくれるのはとてもありがたいことである。一人のカリスマに率いられた組織の今昔。結果的に平和を唱え、結果的に政界へ進出することになり、結果的に与党となった。全力でなければたった一代で数百万の人間を束ねられることもできなかろう。傑物。だからこその、2010年代以降の表舞台からの退場、そして世間の変化によって混迷になってきてしまっているという締め。さて、カリスマなき未来はどうなるか。なかなか良い書籍です。2024/04/25

nizi

7
創価学会、公明党の歴史と最新事情。野次馬としては、創価学会の裏仕事に従事していた顧問弁護士が、それをネタに学会を恐喝したら逮捕されて服役、出所後は日蓮正宗側に付いていたというのが面白かった。2024/03/03

チェアー

6
公明党と創価学会はどこに向かうのだろう。 これまでかろうじて会員をつなぎとめていた「池田大作」というカリスマがいなくなって、もう思念をまとめるものはないのではないか。「何をする団体なのか」という根本的な問いに対する答えを組織は探すことになる。 2024/03/14

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