内容説明
なぜ負けると分かっているアメリカと戦争を始めたのか?そのカギを握る人物が武藤章だ。陸軍軍務局長として、陸軍の政戦略を握っていた武藤は、一貫して対米戦争を回避したいと考えていたのである。ではなぜ日米戦を阻止できなかったのか?国家の運命を賭けた苦闘を描く。
目次
第1章 満州事変から日中戦争まで
第2章 軍務局長就任―第二次世界大戦、始まる
第3章 対米回避と日独伊ソ四国「連合」構想
第4章 「英米不可分」と南進論
第5章 日ソ中立条約と日米諒解案
第6章 独ソ戦の衝撃
第7章 対日石油全面禁輸へ―アメリカの戦争決意
第8章 日米開戦への道
終章 A級戦犯として
著者等紹介
川田稔[カワダミノル]
1947年高知県生まれ。1978年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。専門は政治外交史、政治思想史。名古屋大学大学院教授などを経て、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 浮雲 新潮文庫 (改版)