文春新書<br> ペットロスいつか来る「その日」のために

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文春新書
ペットロスいつか来る「その日」のために

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  • サイズ 新書判/ページ数 264p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166614097
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

(プロローグ「号泣する準備はできていなかった」より)
 ペットを飼っている人で、いつか来る「その日」のことを考えない人はいないだろう。自分もそうだった。だが、いざ「その日」を迎えてみると、予想していたはずの衝撃に、ほとんど何の備えもできていなかったことを思い知らされた。
 ミントが亡くなって2日後のことだ。冷蔵庫を整理していた妻が「こんなの買ったっけ?」と手にした「カブ」を見て、反射的に涙が出た。それはあの日、スーパーで買ったカブだった。ミントの食欲が衰え始めたとき、犬用の自然食の製造・販売を手掛けている友人に相談したところ、「『カブのすりおろし』がいいんじゃないかな。そういう状態でも、それなら食べられるという子もいるから」と言っていたのを思い出して、カゴに放り込み、続いて精肉売り場で「大好きな鶏ナンコツなら食べられるかな。それとも目先をかえてラム肉にするか」などと考えていたときに、ミントは旅立ったのだ。この10分のロスのせいで、最期の瞬間に立ち会えなかった──。
 カブを見て泣きながら、そんなことを一気に思い出した。思い出したから泣いたのではなく、身体が勝手に反応して涙が出た、という経験は初めてだった。四十すぎの男がカブを見て、しゃくりあげる姿に自分で戸惑いながら、「これはマズい」と思った。号泣する準備はできていなかったのだ。
 これが「ペットロス」というものなのだとすれば、事前に思い描いていたものとは全く違う。何となく日常生活でミントの不在を感じるたびに寂しくなるのだろうと想像していたが、実際に我が身に起きた心と身体の反応は、自分で制御することが不可能なほど激烈で、空恐ろしい気すらした。
 (略)
 「ペットロス」とはいったい何なのだろうか。その衝撃を和らげる方法はあるのだろうか。そもそも「ペットロス」を乗り越えることは可能なのだろうか。
 疑問は次々と湧いてくるが、インターネットで調べてみても、なかなか自分が必要としている情報には辿り着けなかった。この経験が本書の出発点である。
●伊藤秀倫(いとう・ひでのり)
1975年生まれ。東京大学文学部卒。1998年文藝春秋入社。「Sports Graphic Number」「文藝春秋」「週刊文春」編集部などを経て、2019年フリーに。ヒグマ問題やペットロスなど動物と人間の関わりをテーマに取材している。現在は札幌在住。

挿絵=ひろはたゆきち

内容説明

年間約36万人もいる予備軍。ペットロスとは何か?重くなりやすい人とは?なったらどうすれば?和らげる方法は?著者自身の壮絶な体験と綿密な取材にもとづく、ペットロスになる前もなった後も、まず読むべき一冊。

目次

第1章 「ペットロス」とは何か?
第2章 最初の“備え”は「よきホームドクター」
第3章 実録・私のペットロス
第4章 ペットロスアンケート 45人の「物語」
第5章 最後の“備え”は「お別れのセレモニー」
第6章 ペットを亡くしたら花を飾ろう
第7章 アメリカにおける「ペットロス」最前線
第8章 上沼恵美子さんの場合
第9章 壇蜜さんの場合
第10章 悲しみを和らげる方法はあるのか?
第11章 新しいペットを迎える

著者等紹介

伊藤秀倫[イトウヒデノリ]
1975年生まれ。東京大学文学部卒。1998年文藝春秋入社。「Sports Graphic Number」「文藝春秋」「週刊文春」編集部などを経て、2019年フリーに。ヒグマ問題やペットロスなど動物と人間の関わりをテーマに取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

4
今,3人います🎶2023/06/15

やこ

2
アンケート回答した45人のものを読み感じるものはありました。ペットロスアンケート調査から年代別ペットロスの症状が続いた期間を%で示しているが高齢者の方が症状が続くことが多い。今後の社会全体で取り組む課題であるのだと思う。ペットを飼う人が増えた今その動物がこの先十年以上経ったらペットロスの症状持つ人が増えることも改めて思った。心療内科等でもペットロスで通院する患者の受入れる病院も少ない。愛玩動物から伴侶動物と存在も変わってきている時代誰からも受け入れてもらえるような社会になってほしい。2023/11/20

Humbaba

2
ペットとの付き合い方は人によっても違いはあり、何が絶対的な正解ということもない。しかし、だからこそ人によってはかけがえのない存在となりえる。その存在は、普段の生活においては自分を癒してくれるが、最期の別れの際にはこの上のないダメージとなる。それをどう乗り越えるかは人によっても異なるためどう対応するかは難しい。ただ、身近な人がそのような状況になったときにはそばに寄り添うことは効果があることが多い。2023/08/29

1
知人のわんちゃんが事故で亡くなりました。なにか本人の支えになれないかと手に取ったのがこの本です。無責任な励ましの言葉など、かえって相手を苦しめるだけなのがよくわかりました。たしかにペットロスに対する世間の理解度は低いと感じます。そのせいで当事者は心の内をを吐き出すことができず、悲しみから抜け出せなくなってしまうのかもしれません。一緒に暮らしているわんちゃんやねこちゃんが元気なうちに読んでおくべき一冊です。 「純度100%の『ただただ悲しい』」という言葉が強く印象に残りました。2024/01/30

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