内容説明
三国時代と三国志の時代の違いとは。外戚と宦官の争いが後漢王朝を衰弱させた。ことばの力によって大国・魏を創った曹操。薄情な劉備がなぜ蜀の皇帝になれたのか。若さに満ちた政権を率いた呉の孫権。「水魚の交わり」「泣いて馬謖を斬る」…物語を彩る名言。英雄たち亡き後の三国志の世界…中国歴史小説の第一人者が雄大な世界へいざなう。
目次
第1章 三国志演義の世界
第2章 三国志の時代
第3章 英雄たちの真実
第4章 手に汗握る名勝負
第5章 三国志のことば
第6章 英雄たちの後の三国志
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945年、愛知県に生まれる。早稲田大学文学部卒。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事、創作をはじめる。1991年、『天空の舟』で新田次郎文学賞、同年、『夏姫春秋』で直木賞。1993年度、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞。1999年度、司馬遼太郎賞。2001年、『子産』で吉川英治文学賞。2004年、菊池寛賞。2006年、紫綬褒章。2015年度、『劉邦』で毎日芸術賞。2016年、旭日小綬章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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き
55
漫画版三国志に続き、この本を読んでみた。三国志の歴史の流れや人物、有名になった言葉などが書かれており、勉強になる。よく分からずに読み飛ばした部分もあったので、いずれまた読みたいと思う。2021/05/29
たぬ
45
☆4 マイルドな文章でたいへん読みやすかったです。たくさんの「へ~」が詰まっていて満足度も上々。どいつもこいつも大量に殺しすぎだよなあ。本人だけじゃなくその血族だけじゃなく眷族まで数千人ってさあ。最後のほうのエピソード紹介で呂蒙の好感度がかなり上がった。2021/10/16
Die-Go
44
図書館本。三国志の世界を平易な文章で簡単に紹介してくれる。大まかなことが知りたければ、この一冊がまさに入門に適しているだろう。★★★☆☆2022/05/19
Tadashi Tanohata
41
三国志に触れるたびに読書冥利を感じる。 人生訓の宝庫は2000年近くも色褪せることがない。私の入門書は吉川英治全8巻だが、その英雄劉備玄徳が薄情な義侠集団のボスとして登場する。しかし私欲なくひたすら「義」で仲間を集め、「信」で蜀の皇帝に成り上がる。さて現代は2極の時代。2強に格差に分断に。3極のパワーバランスを学ぶべきだ、現代人。2021/04/16
Tomoichi
35
宮城谷昌光による三国志入門の決定版。あー宮城谷「三国志」を読む前に読みたかった(笑)2021/04/03