出版社内容情報
保阪正康、山内昌之、佐藤優、中島岳志ら二十一人の識者が「陸軍」「海軍」「昭和天皇」などテーマ別に十冊の入門書を指南する!
内容説明
「昭和史を勉強したい。でも、本が多すぎて何を読んでいいのかわからない」という声に応える究極の入門書ガイド。二十一人の識者が選んだ二百冊を超える推薦書を読めば、昭和史通になること間違いなし!
目次
第1章 戦前日本が直面した問題(昭和史入門―激動の時代を学ぶ最初の一歩;テロと陰謀―若者たちは何故、テロに走ったのか;宮中―一枚岩ではなかった宮中 ほか)
第2章 陸海軍が目指したもの(陸軍の思想―陸軍キーパーソンたちの考えていたこと;海軍の思想―海軍首脳はなぜ戦争に突入したのか;陸軍の戦い―昭和陸軍の戦いを読み解く視座 ほか)
第3章 昭和天皇と帝国を支えた人々(インテリジェンス―総力戦を勝ち抜く基礎体力;エリート―昭和エリートの運命;メディア―被害者モデルの弾圧史観から共犯者モデルの統制史観へ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onepei
4
気になるテーマ、そのテーマについての概要もあり、参考になった。積読になっている本がちょくちょく登場して、身近なところから何とかしないと、と思わされた2020/09/05
かろりめいと
3
読みたい本がわんさか紹介されていて、どれも読みたくなる~。とても面白かった。2020/09/16
古本虫がさまよう
3
「深化する日中戦争研究」で、広中一成氏が、菊池一隆氏の『中国抗日軍事史』を取り上げて、「中国側研究への批判がやや少ない点に問題がある」「現在の中国大陸は、中国共産党による事実上の一党独裁体制にあり、そのもとでの日中戦争史研究は、どうしても政治的制限を受けざるを得ない。よって、この分野に関する中国側の研究成果は、より慎重に用いなければならない」としつつも、一定の評価を下している。謝幼田氏の『抗日戦争中、中国共産党は何をしていたか―覆い隠された歴史の真実』によると、中共は「長征」と称して逃げただけみたい。 2020/05/23