出版社内容情報
乙武が三浦に、生い立ち、家族、孤独を訊き、三浦が乙武の不倫、選挙活動に迫る! 話題の二人が包み隠さず語る過激で優しい対話集。
内容説明
いじめ、孤立、セクハラ、同調圧力、ネットでの炎上…。さまざまな困難と向き合い続けた二人が、隠し立てすることなく人生を語り合う。なぜ、二人は前へ進むことを止めないのか。生きづらさに立ち向かう人へのエールとなる一冊。
目次
第1章 女性として生まれてよかったと思う瞬間(三浦瑠麗)
第2章 私は結婚に夢をみない(三浦瑠麗)
第3章 男性は自分より頭のいい女性が嫌い?(三浦瑠麗)
第4章 大きな挫折から学んだこと(乙武洋匡)
第5章 世間の作ったイメージを意識してきた(乙武洋匡)
第6章 私たちへの批判はなくならない(三浦瑠麗、乙武洋匡)
著者等紹介
三浦瑠麗[ミウラルリ]
1980年神奈川県生まれ。国際政治学者。東京大学農学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科修了。東京大学政策ビジョン研究センター講師を経て、現在は山猫総合研究所代表
乙武洋匡[オトタケヒロタダ]
1976年東京都生まれ。作家。1998年、早稲田大学在学中に上梓した『五体不満足』が600万部のベストセラーとなる。2000年、大学卒業。その後、スポーツライター、小学校の教員などを務める。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まろにしも
12
NewsPicksで三浦瑠璃さんの5Speechを聴いたのが、この人の言葉はなんと魅力的なのか。その魅力について知りたくてこの本を手に取った。二人とも傷を背負いつつも、たくましく強い。その生き様が言葉に表れている。綺麗ごとはない。二人の距離感、互いをさりげなく思いやる気持ちも心地好い。何か得体の知れない自分を縛っていたものから、少し解放されたような、そういう清々しさをこの本を与えてくれる。2021/04/24
coldsurgeon
8
自分の身体で自由に行動できない乙武洋匡氏と、女性という立場を取らざるを得ない三浦瑠璃氏の赤裸々な対談。多様性の時代というが、多様な集団のマジョリティからマイノリティのどの集団に属すかにより、社会や政治の見え方は異なるのかもしれない。しかし、この二人は、変える必要のあるものを追い続け、変えようと努めているのだとわかる。自分の置かれた立場で花を咲かせるだけでなく、さらに勇躍する気概を持っているのだろう。面白い対談集だった。2020/05/27
ランラン
6
著者である三浦氏の考え方、生き方、人生観に関心を持ちつつ困難に対してどう乗り切ったのかを考えながら読みました。自分への攻撃そして絶望その中から自我を知った。その中で相手に立って物事を見る大切さを磨いてきたのかなと感じた。特に利他性、男女の公平性、配慮といったことに重きを置き、様々な経験、記憶の積み重ねの中で女性で生まれてよかったと言える強さに人となりを見た気がしました。2020/02/13
dice-kn
4
三浦さんのことを何かで知って手に取ったのですが、それを忘れちゃったな・・。対談されていたタイミングも含めてやっぱり乙武さんの方がインパクトあるなぁという印象でした。人と違う何か目立つことがあると攻撃されてしまうというのは、日本人は特にその傾向が強いのかなと思ってしまいます。異なったものを排除したいというのは、本能的なところから出てくる感情なのかもしれないと思ったりもしますが、本能をある程度制しないと太ってしまったりするので、そこは人間らしさを発揮しないとですね。2021/09/04
ちーこ
2
政治の話はちょっと理解が追いつかなかったけれど、三浦さんの明晰さ、なんて言うか冷静に分析する感じが私は好感が持てる。「政治学は相手の立場に立って物事を見る学問」という事を瞬時に判断して発信されているのだと納得。2020/05/12