出版社内容情報
一年後に迫った「代替わり」。元号・皇室研究の権威が改元のプロセス、天皇との関係、歴史などをわかりやすく明かす決定版! 2019年5月1日、今上陛下の「生前退位」が決定し、年内にも新元号(歴史的には「年号」が正しい)が発表される見通しです。
しかし、そもそも元号とは、どのように決まるものなのでしょうか?
元号・皇室研究の第一人者である所功先生が、新書の読者に、その歴史から現在、そして今回の決定の予想されるプロセスまで、わかりやすく解説した決定版が本書です。
元号の歴史は、驚きに満ち溢れています。とくに、ひとつの元号が何度も候補になっては消え、候補になっては消えて、最終的にやっと採用されるなど、ひとつひとつの元号のドラマがあることもわかります。
たとえば、「平成」は幕末にも候補に挙がっていました。また、「明治」は十回目、「大正」は五回目でやっと採用されています。
さらに、天皇と元号の関係、藤原道長、足利義満、織田信長、徳川家康ら、時の権力者と元号のかかわりなどは、歴史のダイナミズムをよく表しています。
さらに、かつては震災、大火、戦乱なども理由として改元が行われたため、元号そのものが「歴史の節目」となっているのです。
昭和から平成への「元号決定」のドラマや、「安延」から「和暦」まで、歴代の「未採用年号」一覧も付けた、まさに決定版ならではの内容をお楽しみください。
所 功[トコロ イサオ]
著・文・その他
久禮 旦雄[クレ アサオ]
著・文・その他
吉野 健一[ヨシノ ケンイチ]
著・文・その他
内容説明
「平成」の次の元号は何になるのか?二〇一九年五月の「代替わり」で、日本人のすべてが大きな変化に直面する。年号・天皇研究の第一人者が、その千数百年に及ぶ、日本の歴史とのかかわり、元号決定のメカニズムなどをわかりやすく解き明かした決定版!
目次
第1章 漢字文化圏の暦と年号
第2章 律令国家の成立と年号
第3章 平安朝史の展開と年号
第4章 中世に揺れ動いた年号
第5章 近世にも生き続けた年号
第6章 近代に確立した「一世一元」
第7章 戦後史上の「元号問題」
第8章 「平成」の改元と次の元号
著者等紹介
所功[トコロイサオ]
昭和16年(1941)岐阜県生まれ。京都産業大学名誉教授・モラロジー研究所研究主幹。法学博士(慶応大学、日本法制文化史)
久禮旦雄[クレアサオ]
昭和57年(1982)大阪府生まれ。モラロジー研究所研究員(平成30年4月から京都産業大学准教授)。博士(法学、京都大学、日本古代法制史)
吉野健一[ヨシノケンイチ]
昭和59年(1984)東京都生まれ。京都府立丹後郷土資料館学芸員。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(日本近世政治文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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