文春新書<br> 元号―年号から読み解く日本史

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文春新書
元号―年号から読み解く日本史

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611560
  • NDC分類 210.02
  • Cコード C0295

出版社内容情報

一年後に迫った「代替わり」。元号・皇室研究の権威が改元のプロセス、天皇との関係、歴史などをわかりやすく明かす決定版! 2019年5月1日、今上陛下の「生前退位」が決定し、年内にも新元号(歴史的には「年号」が正しい)が発表される見通しです。

しかし、そもそも元号とは、どのように決まるものなのでしょうか?

元号・皇室研究の第一人者である所功先生が、新書の読者に、その歴史から現在、そして今回の決定の予想されるプロセスまで、わかりやすく解説した決定版が本書です。

元号の歴史は、驚きに満ち溢れています。とくに、ひとつの元号が何度も候補になっては消え、候補になっては消えて、最終的にやっと採用されるなど、ひとつひとつの元号のドラマがあることもわかります。

たとえば、「平成」は幕末にも候補に挙がっていました。また、「明治」は十回目、「大正」は五回目でやっと採用されています。

さらに、天皇と元号の関係、藤原道長、足利義満、織田信長、徳川家康ら、時の権力者と元号のかかわりなどは、歴史のダイナミズムをよく表しています。

さらに、かつては震災、大火、戦乱なども理由として改元が行われたため、元号そのものが「歴史の節目」となっているのです。

昭和から平成への「元号決定」のドラマや、「安延」から「和暦」まで、歴代の「未採用年号」一覧も付けた、まさに決定版ならではの内容をお楽しみください。

所 功[トコロ イサオ]
著・文・その他

久禮 旦雄[クレ アサオ]
著・文・その他

吉野 健一[ヨシノ ケンイチ]
著・文・その他

内容説明

「平成」の次の元号は何になるのか?二〇一九年五月の「代替わり」で、日本人のすべてが大きな変化に直面する。年号・天皇研究の第一人者が、その千数百年に及ぶ、日本の歴史とのかかわり、元号決定のメカニズムなどをわかりやすく解き明かした決定版!

目次

第1章 漢字文化圏の暦と年号
第2章 律令国家の成立と年号
第3章 平安朝史の展開と年号
第4章 中世に揺れ動いた年号
第5章 近世にも生き続けた年号
第6章 近代に確立した「一世一元」
第7章 戦後史上の「元号問題」
第8章 「平成」の改元と次の元号

著者等紹介

所功[トコロイサオ]
昭和16年(1941)岐阜県生まれ。京都産業大学名誉教授・モラロジー研究所研究主幹。法学博士(慶応大学、日本法制文化史)

久禮旦雄[クレアサオ]
昭和57年(1982)大阪府生まれ。モラロジー研究所研究員(平成30年4月から京都産業大学准教授)。博士(法学、京都大学、日本古代法制史)

吉野健一[ヨシノケンイチ]
昭和59年(1984)東京都生まれ。京都府立丹後郷土資料館学芸員。京都大学大学院文学研究科修士課程修了(日本近世政治文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バトルランナ-

28
三木首相の昭和51年。放置しておけば元号が昭和限りで消滅するというのは認識が政府にはあった。p256天皇が永眠された!p281①平成②修文③正化の三択ってセンスがない!2つは昭和と同じSだぜ。p284題名に騙された!2点。2018/08/16

梅ちゃん

26
2019.02.17 普段慣れ親しんで使っている『平成』という元号、昭和51年昭和天皇75歳の頃には、次の元号を制定する法的な根拠がなく、陛下にもしもののことがあれば空白になっていたかもしれない。元号法の成立は昭和54年6月。これ以後、政府が政令にて元号を定めることが決まった。645年の大化より延々と続く元号。天皇即位改元、めでたい兆しがおこる瑞祥改元、天災などを理由にした災異改元、変革が起こりやすいとされる辛酉年・甲子年の革年改元など、祈り的要素が主であった。今後も伝統は残して欲しい。2019/02/17

たんぽぽ

23
ついこの前始まったと思っていた、平成がおわるんだなぁ。 来年も生きていたら、昭和平成に続き、3つめの元号を生きるのだと思うとちと感慨深い。 読む前に期待したものとはちょっと違ったけど、これはこれで興味深い。2018/08/03

kenitirokikuti

11
小島毅『天皇と儒教思想』と合わせて読んだ。主著者の所功氏の編著は『皇室大事典』『日本年号大事典』など。京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所研究主幹。モラロジー研・麗澤大はわりと近所なので図書館を利用したことあるや。本書は「年号」一点に絞っているので、暦については追認ふうに扱いが軽い。小島本は新暦の導入経緯を説明する箇所で皇紀に触れていなかったように思う。本書は〈皇紀)の公用を暦の変更(旧暦から新暦)併せて決定し施行した〉とする。さて、旧暦は戻るかねぇ…アジア系旅行客は旧暦で来るもんなぁ2018/06/04

犬養三千代

9
日本だけにとどまらず漢字の国の年号にもちょっと触れていた。やはりメインは日本の元号。その歴史そして決め方などとても良かった。碩学と言われ元号を依頼された人のほうが早く亡くなったのは残念。「死」は忌むべきことなんだなと改めて思う。2019/09/12

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