文春新書
写真で見る 日めくり日米開戦・終戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166611362
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0295

出版社内容情報

太平洋戦争の開戦・終戦については、すでに大量の書籍が出版され、すでにネタは尽きているかに思われる。しかし、日めくりのように、毎日何が起きたのかをデイリーに記したものは少ない。

開戦までの1カ月、終戦まで1カ月、そして終戦後の1カ月の計100日間に起きたことを、毎日、追いかけたこの企画は、編著者である石山永一郎・共同通信編集委員のある思いから始まった。



「当時、自分が現役の記者だったら、何を、どう書いていたか、という視点で昭和史を読み返すと、新しいストーリーのようなものが見えてきました。後知恵を排して、その時、知りえたことだけで歴史を再構成してみる。新聞記事の体裁にこだわって、3カ月間を追いかけてみたのです」



たとえば、終戦までの1カ月は、1945年7月16日から始まるが、この日、アメリカのアリゾナ州の砂漠で、世界初の原爆実験が行われている。この線は、原爆投下、そして、原爆症の告発といった形で、終戦後の1カ月へと続いてゆく。



さらに、共同通信が所有するニュース写真をすべての日に掲載したため、視覚的にも、臨場感のあるニュース記事の体裁になった。



もう新しいものはないと思われる戦争関連企画において、画期的な「日めくり」形式は、肩に力を入れずに、あの戦争の本質に迫ることができる。



共同通信が2015年から2016年に配信した大型企画を再編集した本書は、事典としても便利な、新しい歴史本になった。

内容説明

あの日、何があったのか?太平洋戦争を考えるうえでもっとも重要な、真珠湾攻撃までの一カ月と、終戦前後のそれぞれの一カ月を、まったく新しい、写真付きの「日めくり」形式でつづる。後知恵を排した、臨場感ある百日間をあなたは目撃する!

目次

真珠湾への道(最終段階の始まり 回帰不能点としての南部仏印進駐;真珠湾への七月「南部仏印進駐」;真珠湾への八月「幻の首脳会談」;真珠湾への九月「御前会議と『四方の海』」;真珠湾への十月「東条英機内閣成立」)
第1部 真珠湾への三十四日間
太平洋戦争略年表
第2部 終戦への三十一日間
第3部 終戦からの三十一日間

著者等紹介

石山永一郎[イシヤマエイイチロウ]
1957年生まれ。共同通信編集委員。1991~95年、マニラ支局、1999~2001年、ワシントン支局に駐在。著書に『ペルー日本大使公邸人質事件』『彼らは戦場に行った―ルポ新・戦争と平和』(ともに共同通信社)、『アジア・ルポルタージュ紀行―平壌からバグダッドまで』(柘植書房新社)など

沼田清[ヌマタキヨシ]
1948年生まれ。1970年、共同通信写真部に入社。2005年から古いニュース写真の掘り起こしと調査を担当。『ザ・クロニクル戦後日本の70年』シリーズ(幻冬舎)の写真監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

30
日本は、どの段階だったら戦争を止め得たのだろうか、という気持ちで手に取った。真珠湾攻撃まで・終戦まで・玉音放送後、のそれぞれ1ヶ月に何があったかを日めくりで振り返る本。時系列で見ると、例えば、真珠湾攻撃の1日前にルーズベルト大統領が原爆開発を承認している。また、天皇の「勝てるのか?」という問いに「頑張ります」(←意訳)と答えている事を見ても、他国侵略を責められた時点で引き返せなかった軍・民間人を含む傲慢さや現実逃避が戦争を招いたのだと分かる。真珠湾攻撃に喝采した国民の方が多かったのは本当に恐ろしい事実だ。2021/08/15

17
日米開戦前後1ヶ月と終戦前後1ヶ月に何が起きていたかを日めくりで追う本。このつくりいいなあ。真珠湾攻撃2日前にドイツが退却始めたのがもっときちんと考慮されてればなあは聞いたことあったけど、1日前に原爆開発予算が米議会で承認されてんのね…。新書10冊分くらいで、あの時代を最初っから最後までこの作りで追うやつが読みたい。2024/06/19

Book Lover Mr.Garakuta

16
図書館本:【速読】(一日一書):出来事や人物紹介などを時系列順に、写真を交えて、解説されている。毅然に臨とした凛々しい軍人や政府関係者の姿を観て、戦争を回避する策は無かったのかと思いながら読みました。読了後空しさを感じました。2021/08/29

ケニオミ

12
真珠湾に至るまでの34日間、昭和天皇の玉音放送に至るまでの31日間、そして玉音放送からの31日間どういうことが起こっていたのかを、文字通り日めくり式に示すドキュメントです。どのような段階を踏んで戦争に至ったのかがよく分かります。(現在の北朝鮮の状況に類似点が多く、怖いですね。)いったん戦争が始まると、戦争をやめることがいかに難しいかもよく分かります。(戦争は始めてはいけませんね。)そして、日本が戦争に至った原因をあやふやにしていることも分かりました。(だから安倍のような輩が出てくるのだ!)お薦めします。2017/09/23

本命@ふまにたす

3
太平洋戦争の開戦前と終戦前後の時期を中心に、一日ごとに社会の動きを追う。終戦後1ヶ月も対象になっているのが特徴。2021/09/13

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