出版社内容情報
サラリーマン時代の司馬遼太郎が本名で刊行した“幻の司馬本”。ビジネス社会を生きる人々へ贈る、厳しくも励ましに満ちた人生講和産経新聞記者時代の司馬遼太郎が、本名である福田定一名で刊行した“幻の司馬本”を、単独としては著者初の新書として刊行する。古今の典籍から格言・名言を引用、ビジネス社会に生きる人たちに厳しくも励ましに満ちたエールを送る本書は、著者の深い教養や透徹した人間観が現れているばかりでなく、人生について語る読物としても充分に楽しめる内容となっている。加えて、本書の2部に収録、記者時代の先輩社員を描いたとおぼしき「二人の老サラリーマン」は、働くことと生きることの深い結びつき問う、極めつけの名作短編小説として読むこともできる。現代の感覚をもってしても全く古びた印象のない本書は、後年に国民作家と呼ばれることになる著者の魅力・実力を改めて伝えてくれる。ビジネス社会を生きる若い読者にも、ぜひ薦めたい一冊である。
司馬 遼太郎[シバ リョウタロウ]
内容説明
昭和30年、サラリーマン時代の司馬遼太郎が本名・福田定一の名で刊行した著書には、ビジネス社会で働く人々への、厳しくも励ましに満ちたエールが綴られている。組織を生きるとは、何が大切でどんな意識が必要なのか。古今東西の名言を引用して語る人生講話には、後年、国民作家と呼ばれる著者の、深い人間洞察が光る。“幻の司馬本”を単独では初の新書として刊行!
目次
第1部(サラリーマンの元祖;洋服をきた庶民;秩序の中の部品;サラリーマンの英雄;サラリーマン非職業論 ほか)
第2部(二人の老サラリーマン;あるサラリーマン記者;「司馬遼太郎」誕生のころ)
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語部卒業。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。41年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。47年、『世に棲む日日』を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、『ひとびとの跫音』で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、『街道をゆく“南蛮のみち1”』で日本文学大賞受賞。62年、『ロシアについて』で読売文学賞受賞。63年、『鞭撻疾風録』で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
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サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
ehirano1
びす男