文春新書<br> オバマへの手紙―ヒロシマ訪問秘録

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文春新書
オバマへの手紙―ヒロシマ訪問秘録

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  • サイズ 新書判/ページ数 209,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610952
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0295

出版社内容情報

歴史的瞬間の裏には3人のK=ケリー長官、ケネディ大使、岸田外相の連携と、広島市民の「謝罪にこだわらない心」による活動が。 2016年5月27日、オバマ米大統領が、現職の米大統領として初めて、広島を訪問した。米国内ではずっと、「原爆の謝罪につながる」として避けられてきたヒロシマ訪問がなぜ可能になったのか。

筆者は読売新聞のワシントン特派員として3年間アメリカに駐在したが、そのとき、アメリカ人が知っている日本の都市が、東京の次が広島であることに驚き、以来、ずっと広島と原爆に興味を抱いてきた。

そして2011年、広島テレビの社長に就任したとき、ひとつの可能性に賭けてみようと思った。

――2016年のサミットは日本で開かれる。この年はオバマの最後の年でもある。そのとき、広島を訪問する可能性は、ある。

筆者は地元メディア社長として、その人脈をフル稼働して、ヒロシマ訪問を動かしはじめた。

広島市民の声をホワイトハウスに届けた「オバマへの手紙」をはじめ、日米両国でのロビー活動にいそしむなど、慎重に準備は進められた。そして――。

記憶に新しいオバマ訪問の舞台裏を、ダイナミックに描いたインサイドストーリー。

ヒロシマの平和の心を世界へ。

感動の秘話満載のルポルタージュ。

三山 秀昭[ミヤマ ヒデアキ]

内容説明

ついにアメリカの現職大統領が被爆地・ヒロシマを訪れた。この歴史的快挙の裏には、ケネディ駐日大使、ケリー国務長官、岸田外相の「三人のK」の連携と、広島市民の「謝罪を求めない」心があった。裏方として尽力した現地メディア社長による秘話満載のルポルタージュ。

目次

アメリカにおけるヒロシマ感
ヒロシマのアメリカ感
「広島に来てほしい」と言う前に
平和へのひと筆
オバマへの手紙第一便
ホワイトハウスへの直訴第一弾
「伊勢志摩」サミットに決まる裏ストーリー
ホワイトハウスへの直訴第二弾
「オバマへの手紙」特別版 被爆米兵と森重昭さん
G7外相広島会合でのハプニング
G7外相広島会合でのハプニング
直前までの激しい綱引き ケネディとライスのバトル
十七分間の広島スピーチ
残されたもの
「あとがき」ではなく「無題」

著者等紹介

三山秀昭[ミヤマヒデアキ]
1946年富山県生まれ。早稲田大学を卒業、読売新聞社入社。千葉支局を経て政治部。レーガン政権の1、2期の間、ワシントン特派員。社長室秘書部長、編集局政治部長、秘書役、経理局長、読売テレビなどを経て2011年より広島テレビ放送社長。小泉内閣時代に政府税制調査会委員も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっく

19
本当に素晴らしい出来事だった。その実現のために多くの人が議論、調整、配慮、交渉を重ねてきたことがよく分かる。その努力に心から敬意を表したい。もちろん米国の責任問題には色々意見もあるだろうし、これを手放しで喜んでいてはいけないのだが、それにしても核廃絶に向けた大変重要な前進だと思う。今年はカープ優勝もあり、広島にとっていい年だったな。2016/12/23

緋莢

16
2016年5月27日。バラク・フセイン・オバマ米大統領が被爆地の広島を訪れ、被爆者と対面、17分間のスピーチを行った。この歴史的出来事が 実現するまでには、長い道のりがあった。ケネディ駐日大使、ケリー国務長官、岸田外務大臣、「三人のK」の連携、広島市民の「謝罪を求めない心」 そして、手紙。裏方として奔走した広島テレビ社長によるルポタージュ。2017/01/14

12
テレビのニュースに釘付けになった、オバマが広島に来た日、あの日のためにこれだけたくさんの人が働きかけていたことを知れてよかった。核兵器はもう持っていても使えない兵器なのだから、日本はアメリカの核の傘に入らず、核兵器NOを貫いてほしい。大統領の任期を終えたあとのオバマが、もっと自由に平和のために活動することを期待している。2016/11/23

7
あの歴史的瞬間は記憶に新しい。過去に何を求めても、どれだけ憤ってもそれは過去でしかない。過去があるから現在がある。だが、現在に過去の謝罪を求めることは、違う。未来へ受け継ぐべき、未来へ求めるはもっと他のところにあるはずだ。このことは書中でも繰り返し訴えられている。オバマ大統領のヒロシマ訪問は私達に本当に大きな希望、勇気を与えてくれた。あの瞬間は、被爆者をはじめ、過去を受け止め未来へ向かおうとする多くの人々の弛まぬ努力があったからこそ迎えられたものだった。それを、優しく優しく力強く教えてくれる本だった。2016/10/13

Ponyo

4
まだ記憶に新しいオバマさんの広島訪問と17分間のスピーチ。戦争を知らない世代ではあるけれど、ここ10数年で目にしている世界各地での凄惨な状況と重ねて考える部分もあり、鮮明に残っている。人のスピーチの中身を憶えているというのは、それだけ心のどこかに触れたことは間違いないと思う。そのオバマさんに広島訪問を打診してから、実現に向けての具体的な経緯をまとめたのがこの本。筆者自身がいかに力を持っていて、どれだけ頑張ったかのアピールが目立つのが若干残念な感じはしたけれど、内容としては後世まで伝えたいもの。良かった。2016/11/27

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