文春新書<br> 糖尿病で死ぬ人、生きる人

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文春新書
糖尿病で死ぬ人、生きる人

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166609758
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C0247

出版社内容情報

血糖値に一喜一憂することなかれ。合併症は薬と手術で治る時代になった。目からウロコの糖尿病でも百歳まで健康に生きる方法。

糖尿病といえば、生活習慣病であり、一度なったら治らない。摂生しつつも、いつなるかわからない合併症におびえる。そんなイメージが定着しています。しかし、東京で数千人の糖尿病患者を診ている牧田先生は、「糖尿病、恐るるに足らず」といいます。
糖尿病は「膵臓不全」ですから、確かに治りません。
しかし、極端な高血糖や低血糖状態を回避していれば、糖尿病で死ぬことはありません。では、なにが怖いのか。それが、糖尿病によって引き起こされる合併症です。合併症には3種類あります。腎不全(慢性腎臓病)、失明、壊疽です。
壊疽に至るまで糖尿病を放置する(される)ことは現在ではまず考えられませんから、問題は失明と腎不全ですが、かなりステージの高い糖尿病患者でも、失明は、外科手術で治せます。腎不全はなりかけで発見すれば、薬で治ります。
しかも、合併症になるかならないか、腎不全になるかならないかは、10年以上の生活習慣の蓄積によるので、昨日今日の血糖値やヘモグロビンA1Cに一喜一憂してもしょうがありません。つまり、糖尿病患者は、あまり毎日の摂生に気を病むことよりも、尿アルブミンを定期的に監視し、それが高まった時に、適切に薬を使って腎機能を回復させれば、健康で楽しい生活が謳歌できるのです。 その上で、糖尿病の人は、がん、心筋梗塞、脳梗塞、認知症の早期発見・早期治療に取り組んでほしい、と著者は言います。それらの病気になるリスクは、糖尿病の人とそうでない人を比べると、糖尿病の人の方が高いからです。それらの病気の早期発見・早期治療ができれば、糖尿病でも100歳まで生きられる。それが牧田式糖尿病最新治療です。
糖尿病とのまったく新しい付き合い方、合併症の克服の仕方、糖尿病でも健康で長生きするための秘訣を、豊富な実例とともに伝授します。

内容説明

血糖値やHbA1cに一喜一憂することなかれ。腎症、失明、壊疽の三大合併症は薬や手術で治る時代になった。合併症をチェックし、糖尿病の人がなりやすい、がん、心筋梗塞、脳卒中などを早期発見・早期治療すれば100歳まで生きられる。目からウロコの最新医療。

目次

第1章 合併症は治る時代に入った
第2章 糖尿病とは何か
第3章 糖尿病の最新治療(血糖値を下げるための最新治療法;新しい糖尿病合併症治療)
第4章 実例報告―糖尿病合併症をどう防いだか
第5章 糖尿病でも100歳まで生きる方法(がんは早期発見・早期治療;定期検査で心筋梗塞・狭心症を見つけよう;脳梗塞の前兆をつかもう;65歳を超えたら肺炎に注意;予防が大切なアルツハイマー病)

著者等紹介

牧田善二[マキタゼンジ]
糖尿病専門医。AGE牧田クリニック院長。1979年、北海道大学医学部を卒業。地域医療に従事した後、渡米し、ロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を約5年間行う。帰国後、北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を経て、2003年、東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニッキー

10
買ってから何年も経っている。サラリーマン時代は、なかなか読み切れない。身体が大切だっ分かっていても。 発売から7年。やっと知識が追いついた。医学も進歩しているでしょう。 糖尿病の身にとって、治療法や治療薬、合併症状の復習になった。2021/06/30

かめぴ

6
糖尿病って怖いと思ってたが、そのとおりだった。当たり前か。。AGEは老化も促進するのか。ポテチは止めなきゃ。よりまずは、尿アルブチンを調べなきゃね。なんかマズイ気がする。今、読んどいて正解。2015/02/12

きょう

3
血糖値とHbA1cさえコントロールされていれば、とりあえず大丈夫なのかと思っていたが、合併症のほうが要注意だった。とくに腎臓は大事。透析や失明は免れないというイメージだったけど、医学の進歩でそこまではいかない。けれどやはりお金がなければ…最先端治療(神の手)を受けられないという現実。2015/06/03

shimashimaon

2
#kindle 著者がロックフェラー大学での研究歴があると知って、最近読んだ福岡伸一先生の本の続編を読んでいるような気分にもなった。糖尿病の三大合併症は治療できる、合併症の原因はAGE、心筋梗塞などの新合併症の予防が大切。尿アルブミン検査はHbA1cや血清クレアチニンよりも正確な指標とは勉強になった。ただ著者の治療法はスタンダードではなく、糖尿病専門医ならまだしも、まちの内科医で同じ治療を受けられるわけではないということが窺われた。2017/08/30

tommy

2
著者は医者であることよりも前に研究者であるという印象が強い。最新の知識を紹介するとともに糖尿病とつきあう上で何が大事かという事を深く考えさせられる。とてもわかりやすく、説得力のある良書である。2014/07/31

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