文春新書<br> 侮日論―「韓国人」はなぜ日本を憎むのか

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文春新書
侮日論―「韓国人」はなぜ日本を憎むのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166609543
  • NDC分類 319.210
  • Cコード C0295

出版社内容情報

いまだ平行線をたどる日韓関係。政治、経済、歴史、文化等、両国を知悉する著者ならではの多角的な視点で、憎悪の理由を掘り下げる。

国交正常化以来最悪の事態に立ち至っている日韓関係。朴槿恵大統領の暴走は止まりません。伝統と現代、政治と文化が複雑に絡み合ったかの国の徹底した「反日」は、日本では「日帝による植民地支配」が根本となっていると考えられていますが、著者の呉善花さんは、そうではないと言います。古く14世紀から、朝鮮半島では「日本人は侮辱に価する民族」と考えられてきたのです。その起源は中華帝国周辺の諸民族を、文明の遅れた野蛮で侵略的な夷族と蔑視する古代以来の中華主義にあります。朝鮮半島は長らく中華帝国の属国としてあり、最後の王朝である李氏朝鮮は、自らこそ中華主義を正しく継承する唯一の国であると誇ってきました。韓国の「侮日観」はこの李氏朝鮮時代500年の間に根付いたものなのです。
2013年七月、親族の結婚式に出席するためソウル・仁川空港に到着したものの入国を拒否された著者も、かつては反日少女でしたが、転じて日本に帰化しました。そうした自らの体験を踏まえた独自の視点で、政治、経済、歴史、文化等、多角的に「侮日」文化を掘り下げる本書は、著者による反日韓国論の「総集編」となりました。

内容説明

「日本人は侮辱に価する民族」―。古く14世紀から、そう考えてきたという朝鮮半島。実は「日帝による植民地支配」が反日韓国の起源ではないのである。反日少女から転じて日本に帰化した著者ならではの視点で、多角的に「侮日」文化の歴史を掘り下げる。

目次

第1章 言論弾圧国家としての韓国(私に対する政府・マスコミの言論封殺;政治的弾圧と社会的封殺の実情)
第2章 反日主義はどのように変遷してきたか(李承晩・軍人政権時代の反日主義;文民政権時代からの大変貌)
第3章 侮日観の伝統と華夷秩序の世界観(侮日観と中華主義;日本の征韓論と華夷秩序の破壊)
第4章 「血の一体性」の意識に基づく民俗感情(孝の貫徹と恨の民族;血縁主義社会の伝統と従軍慰安婦問題)
第5章 植民地化を絶対的な悪とする考えは間違っている(植民地化=悪のイデオロギー;生活者にとっての日本統治時代)
第6章 私はどのようにして反日から親日へ変わったのか(幼い頃の「日本体験」との出逢い;異文化間の壁w超えていく)

著者等紹介

呉善花[オソンファ]
1956年、韓国・済州島生まれ。4年間志願で女子軍隊生活を送る。83年来日、大東文化大学(英語学)卒業後、東京外国語大学大学院修士課程修了。90年から執筆活動を開始する。拓殖大学国際学部教授。98年、日本に帰化。著書にベストセラーとなった『スカートの風』、第5回山本七平賞を受賞した『攘夷の韓国 開国の日本』など多数。山本七平賞選考委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SOHSA

34
《購入本》最近の日韓関係悪化のニュースに触発され、なぜ日韓はこうも和解できないのかと疑問に思い本書に辿り着いた。私も当初は先の戦争が原因とばかり思っていたが、本書を読み一因は歴史のみにあるのではなく韓国の或いは韓国人の根源的考え方にあることがわかった。歴史でも政治でも教育でもなく儒教独特の価値観にその原因があるとのこと。善悪、孝不孝、敬侮といった道徳的価値観は民族が長い年月をかけて生み出したものである以上、それが原因ならば真の相互理解は甚だ難しい。恕すことを不孝と考え、決して恕さないことを美徳とする(→)2019/08/31

James Hayashi

32
韓国から日本へ帰化した著者ゆえ説得力がある。韓国への入国禁止も理由があるわけでなく、国家による言論弾圧と思われる。産経新聞の加藤ソウル支局長逮捕しかり。 また今回徴用工に対する判決や事後立法など民主国家としてあり得ない。著者(56年生まれ)の小学校教室の黒板上に反共と反日のポスターがあったというが、戦争や教育によって反日、侮日になったのでないと説く。1つには歴史認識であり日本の朝鮮侵略史観から。2つには中華思想から来る日本を夷族と見続けている事。3つめは祖先が受けた傷を恨み続ける儒教的な道徳観。続く→2018/12/03

なかもも

21
反日思想から脱して日本に帰化した著者が、韓国人の民族的性質や、侮日観の伝統について、詳しく分かりやすく語る一冊。日韓両国に巣くう歴史問題の本質を抉る一方、韓国人であった著者でしか説明できないだろう微妙かつデリケートな部分にも多く言及、自分にとって非常に有意義な読書体験となった。韓国という国に生理的な嫌悪感を抱く事はあっても、恥ずかしながら、韓国の反日がどのように変遷してきたのか、その源は何処にあるのか等を知ろうとしていなかった。無意識に思考停止していた事を反省し、学ぶ意欲を新たにしようと思う。2014/06/15

mari

16
日本人は侮辱に値する民族なのだそうです。なるほど、そんな(勝手な)理由があるのかと私達が韓国のことを知り、背景を理解したとしても、韓国が反日=侮日=民族教育なのだからこれから良くなることはないですよね。だからそれなりに付き合っていけばいいのだろう。けれど嘘・デタラメ・妄想・をいつの間にか本当の史実として世界に発信して、それがいつの間にか真実になりつつあるモロモロが本当に日本国民として許せません。国民の税金で高級取りの政治家、公務員には絶対に国益のために働いてもらいたいです。2014/04/13

TheWho

13
韓国生まれの帰化日本人で日本評論家の拓殖大学教授の著者が、韓国人の反日の深層を近代の植民地支配が原因ではなく、古代からの中華思想に基づく華夷秩序の世界観が、日本蔑視をもたらすと言う韓国人の民族的特性を言及する一冊。呉善花の著作は、処女作「スカートの風」から愛読書であり、本作は今までの著作の総集編ともいうべき内容と思われた。日韓の比較文化論として反日国家韓国の日本人として容易に理解しがたい面を、韓国生まれの帰化日本人ならではの鋭い視点で掘り下げる興味深い一冊です。2014/05/27

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