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文春新書
二十世紀論

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  • サイズ 新書判/ページ数 227p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608997
  • NDC分類 209.7
  • Cコード C0295

出版社内容情報

20世紀という時代の本質を捉えずに21世紀の展望は開けてこない。キーとなる人物と出来事に焦点を当て、20世紀を振り返る。

内容説明

二十世紀とは総力戦の時代。戦争への大衆動員のため社会保障やインフラが整備された二十世紀。戦後も形を変えながら基本的には同じ体制が日常生活を規定してきた。キーとなる人物・エピソードに焦点を当てながら博覧強記の論客が二十世紀の本質を描ききる。

目次

第1章 総力戦の世紀―ロイド・ジョージ、永田鉄山、石原莞爾
第2章 帝国主義の終わりの始まり―チャーチル、東郷平八郎
第3章 世界戦争時代―チャップリン、フォード、ウィルソン
第4章 二つの大戦の狭間―レーニン、ヒトラー、シャネル
第5章 第二次世界大戦とは何だったのか―ルーズベルト、蒋介石、東條英機
第6章 冷戦という名の平和―マリリン・モンロー、サルトル、手塚治虫
第7章 世紀末と新世紀―ウサマ・ビン・ラディン、〓(とう)小平、昭和天皇

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京生まれ。文芸批評家。慶應義塾大学環境情報学部教授。93年、『日本の家郷』で三島由紀夫賞、96年、『甘美な人生』で平林たい子賞、2002年、『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ikedama99

10
積読からようやく脱出した本。今の時代を理解するために、改めて二十世紀の姿を知ろうという発想に魅かれた。二十世紀は「総力戦」の世紀としてスタートした出だしは、大いに納得した。やはりそれまでとは大きく異なった世界が出現したということか。第二次世界大戦が第一次世界大戦の延長上にあるということは、戦争のあり方からみて納得できた。その後も、「総力戦」の影を引きずりながら、冷戦から世紀末へとすすむ。その中で、手塚治虫やアニメーション、ガンダムなどにも触れられているのには驚く。ロビタが書いた「二十世紀」読みたい。2019/05/30

ダージリン

4
20世紀は戦争の世紀だった訳だが、偶然が悪い方に作用してあそこまでの惨事になったようにも思える。回避するチャンスもあったのではないか。二度の大戦で悲劇を経験し、冷戦などの危機を乗り越えたことで、人類は智慧を獲得してきたと信じたいが、現時点でもトランプ大統領の暴走など不安要素を孕む。21世紀は果たしてどんな世紀になるのか。良き時代になって欲しいが。2019/05/26

おらひらお

4
2013年初版。ところどころ違和感があるが、そういう見方もあることをしることも大事だと実感した一冊です。たしか二十世後半以降は被治国になったとの指摘は重たいですし、抜け出せる道のりもかなり厳しいものみたいです。2017/03/31

マウンテンゴリラ

3
歴史は繰り返すのか。少なくとも人類という枠組みにおいては、果てしない進歩という幻想のもとに、過去に対する忘却と欲望に対する幻惑による惨事を繰り返してきたことへの反省をもとに、文明、人種、民族間における基本的価値の平等という理念には辿り着いた様な気がする。しかしここで、「人類という枠組みにおいて」といったのは、あくまでも観念論としてであり、現実はその理念に叶うどころか、再び、いや、三度世界的な大戦争が勃発する可能性のほうが、人類が共存的繁栄を実現する可能性よりも高まっていると思われてならない。→(2)2016/06/17

ペンギン伊予守

3
なぜ本書を書いたのかという問題意識がわからないし、歴史のことは歴史家の書いた著作を読んだほうがいい。2014/07/16

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