出版社内容情報
敗戦からの奇跡的な復興、近年の政治・経済の劣化、債務危機……。多くの共通点を持つ両国を在日歴20年以上の筆者が徹底比較する。
内容説明
長い歴史を誇りながらも、今では「立派な」借金大国―。敗戦からの奇跡的な復興からアメリカ主導のグローバリゼーションまで。多くの共通点を持つ日伊両国に関して、在日歴20年以上のイタリア人建築家がウィットとユーモアに富んだ比較文化論を展開する。
目次
第1章 イタリア人の暮らしは、いまどうなっているのか?
第2章 歴代政権はなぜ借金財政を放置してきたのか
第3章 横たわる「南北問題」―ナポリがミラノを食いつぶす?
第4章 マフィアと闇経済―「イタリアの富」はどこへ消えた?
第5章 イタリア人は、本当に「怠け者」なのか?
第6章 巨額の「年金」と「社会保障」そしてはびこる「脱税」
第7章 イタリアの怪物「ベルルスコーニ」とは何だったのか
第8章 モンティ新政権はイタリアを救えるのか?
第9章 イタリアは、明日の日本か?―日本人への警告
著者等紹介
グラッセッリ,ファブリツィオ[グラッセッリ,ファブリツィオ][Grasselli,Fabrizio]
1955年、イタリア・ミラノに近いクレモーナに生まれる。ミラノ工科大学を卒業後、建築家として数カ国で活躍し、その後日本に魅せられ、永住を決意。東京に住んで20年余り。イタリアの芸術、文化、語学を教える正式の免許を持ち、こちらをもう一つのライフワークとしている。現在はイタリアで最も古い伝統と権威を持つ文化団体「ダンテ・アリギエーリ協会」東京支部の会長を務め、同団体が設立したイタリア語学校「イル・チェントロ」校長でもある。また、慶應義塾大学でも教鞭を執っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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