文春新書
丸山眞男 人生の対話

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  • サイズ 新書判/ページ数 317p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166607631
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

出版社内容情報

半世紀にわたり師弟関係を結んだ著者のみが得られた「人間・丸山眞男の素顔と折に触れ示された箴言の数々を初めて明らかにする。

内容説明

死後十余年を経ても、いまだに熱烈な支持層を誇る政治思想史の巨人・丸山眞男。半世紀にわたって師事した著者ならではの視点で、一代の碩学の真の姿や意外な側面を浮き彫りに。また折に触れ示された言葉の数々を初めて明らかにする。

目次

プロローグ 丸山眞男伝説と二つの対話
第1章 志と地位と―「であること」と「すること」余談
第2章 独学と原点思考の効用―フルトヴェングラー『音と言葉』に寄せて
間奏曲1 丸山眞男異聞
第3章 人間と時代を観る眼―“時代の才能”と“精神的エネルギー”
第4章 造語の名人・丸山眞男―その意味するもの
第5章 「卒業現象」と日本のエリート層―「タコツボ」と「ササラ」のこと
間奏曲2 丸山塾と丸山道場
第6章 一九六〇年の丸山眞男と下村治―日米安保と高度成長
第7章 一九六〇年以後の二人の“教祖”―ゼロ成長、労働組合、アメリカ
エピローグ 世を去る作法

著者等紹介

中野雄[ナカノタケシ]
1931年長野県松本市生まれ。東京大学法学部卒業。日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)を経てオーディオ・メーカーのトリオ(現・ケンウッド)役員に就任、代表取締役、ケンウッドU・S・A会長。昭和音楽大学・津田塾大学講師を歴任。現在、映像企業アマナ等の役員を務める傍ら、音楽プロデューサーとして国内外で活躍。LP、CDの制作で「ウィーン・モーツァルト協会賞」「芸術祭優秀賞」「文化庁芸術作品賞」等受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

38
丸山眞男をだしに使ったような厚みのない内容と、この筆者の持論の多さには辟易とする。文春新書らしいといえばそれまでだが。 下村治という大蔵官僚に少し触れられている。書かれている事が事実であるという前提で興味を掻き立てられる人物である。2019/08/17

佐島楓

21
これほど偉大な方が自分と同時代に生きていらした、それを知らなかったことが悔やまれてならない。丸山先生の造語であるという「他者感覚」という言葉が心に残った。この方に関してはいろいろと読んでみたい。2012/08/03

さきん

11
どこかで聞いたような社会観の羅列から戦後の思想に対する丸山氏の影響の大きさを感じた。しかし、一個人としては、小事でクレームをつけるなど器の小ささも感じた。よっぽど戦前のことが嫌いなようで、戦前に受けた恩恵もあったはずだが、あまり書いてなかった。2016/06/21

ceskepivo

9
「まず自分で考え、工夫して結論を出そうと試みる姿勢が乏しい人が多すぎる。とにかく、考える前に「正解」岳を求めようとする。思考過程(プロセス)が頭脳を鍛えるのだという鉄則を認識していないのである」と、いきなりプロローグでガツンとやられた。丸山真男の入門書として、お得感のある本である。2015/03/22

アブーカマル

6
丸山眞男はどうしても大衆から遊離したインテリのイメージが強い。しかし本著に出てくる丸山は知的好奇心旺盛で生真面目な人柄が滲み出ている人物だ。丸山眞男の人生の対話と共に戦後民主主主義の問題なども考えさせられる。いろいろと興味深いエピソードなどあるのだが、個人的には丸山のいう卒業現象だけは避けたい。2018/02/17

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